【鍵山優真の言葉】「攻める」連発 初タイトルへ4回転フリップ投入の新構成挑む/4大陸

【上海(中国)=竹本穂乃加】北京五輪銀メダルの鍵山優真(20=オリエンタルバイオ/中京大)が初の優勝を狙う世界選手権(カナダ・モントリオール)へ向けた「攻め」の姿勢を強調しました。4回転ジャンプにフリップを加えた新構成を試す絶好の舞台。この日の本番会場でも大技を試しました。現地限定取材では幾度も「攻める」という言葉を使い、初タイトルとなる4大陸選手権の優勝にも意欲をみなぎらせました。

フィギュア

<フィギュアスケート:4大陸選手権>◇30日◇上海オリエンタルスポーツセンター◇公式練習

公式練習に参加した鍵山優真(撮影・竹本穂乃加)

公式練習に参加した鍵山優真(撮影・竹本穂乃加)

新構成で攻める

――昨夜遅くに到着されたと思いますが、現在の調子はいかがですか

鍵山 昨日は練習せずに移動日で。飛行機も1時間半、2時間ぐらい遅れてしまったんですけど、それでも今日のコンディションはいつも通りばっちりっていう感じで。練習に関しても、今まで通り、しっかりといい練習をすることができたと思う。初日からいい手応えをつかんでいるんじゃないかなと思ってます。

――今回フリーの曲をやられてたと思うんですが、4回転の本数はどうされますか

鍵山 4回転はサルコーとフリップとトーループのコンビネーションで3種類。で、あとはトリプルアクセルを2本入れてるので。世界選手権前に4大陸選手権で新しい構成を試すいい機会になると思うので、しっかりと、失敗しても全力で攻めた演技ができたらいいなと思ってます。

――世界選手権もその構成でいかれますか

鍵山 はい、そうです。3本でも4本でも入れていかないと勝てないっていうのを今シーズン実感しているので。とにかく4回転は、もちろん増やしていかなければいけないですけど、その分プログラムのクオリティっていうのもしっかりと上げていかなければならないので。そこらへんを今大会はしっかりと意識しながら、頑張りたいなと思ってます。

――この1カ月の取り組みついて

鍵山 フリップは、元々というか、いいコンディションで、いい状態でいたので。一番何が難しいかっていうと、サルコーからのフリップの流れだったりとか、フリップからのトーループの流れっていう一連の流れがすごく難しいので。フリップを降りてもトーループ失敗してしまうこととか、ちょいちょいあったりもするので。そこらへんが4回転をたくさん入れることの難しさだとすごく感じているので。まだ試合まで日数あるので、しっかりとそこを調整しながらやっていきたいなと思ってます。

――フリップは練習でも成功率も結構上がってきている

本文残り65% (1595文字/2451文字)

スポーツ

竹本穂乃加Honoka Takemoto

Osaka

大阪府泉大津市出身。2022年4月入社。
マスコミ就職を目指して大学で上京するも、卒業後、大阪に舞い戻る。同年5月からスポーツ、芸能などを取材。