【柚木心結〈中〉】ペア「みゆしょー」としての日々 大切な元パートナーへの思い

日刊スポーツ・プレミアムでは、毎週月曜日にフィギュアスケーターのルーツや支える人の信念に迫る「氷現者」をお届けしています。

シリーズ第61弾では、2025―26年シーズンからカナダ連盟の下で活動する柚木心結(20)が登場します。全3回の中編では、ペアを志してから、市橋翔哉さんとともに「みゆしょー」として活動するまでの経緯をお届けします。(本文中敬称略)

フィギュア

21年全道選手権に出場した柚木心結(左)と妹の心春さん(本人提供)

21年全道選手権に出場した柚木心結(左)と妹の心春さん(本人提供)

◆柚木心結(ゆのき・みゆ)2006年(平18)1月13日、北海道・帯広市生まれ。3歳でスケートを始める。中学卒業を機に関西に拠点を移し、ペア競技を始める。24年7月にトリスティン・テーラー(カナダ)とペアを組み、25年夏からカナダ連盟に所属。

22年ドリームオンアイスに出演した3人。左からイリア・マリニン、柚木心結、ネイサン・チェンさん(本人提供)

22年ドリームオンアイスに出演した3人。左からイリア・マリニン、柚木心結、ネイサン・チェンさん(本人提供)

トライアウトで、リフトの虜に

帯広のリンクが閉まっている17年春。中京大で開かれたペアのトライアウトに参加した柚木は、目の前に広がる景色に目を輝かせた。「わあ、高い高い!」。初めてのリフト。高い場所は得意ではなく、むしろ「怖がり」なタイプだったが、不思議と恐怖感はなかった。

「当時はペアって何だろうっていう感じだったんですけど。とにかくリフトが好きで。そこからペアって何だろうと調べて、こんな技があるんだといろいろ知っていって、やりたいなと思いました」

だが、実現には長い月日がかかった。

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スポーツ

竹本穂乃加Honoka Takemoto

Osaka

大阪府泉大津市出身。2022年4月入社。
マスコミ就職を目指して大学で上京するも、卒業後、大阪に舞い戻る。同年5月からスポーツ、芸能などを取材。