【J3宮崎】キャンプのメッカすぎてキャンプできない…逆境クラブの奮闘/九州漫遊記
九州生まれ、九州育ち、九州在住の記者が、九州Jクラブの知られざる魅力を伝える「九州Jクラブ漫遊記」。第2回は「キャンプのメッカすぎて、キャンプできない」J3宮崎だ。
サッカー
■23年九州サッカー協会管内のJクラブ■
【J1=2チーム】
サガン鳥栖、アビスパ福岡
【J2=3チーム】
大分トリニータ、V・ファーレン長崎、ロアッソ熊本
【J3=4チーム】
ギラヴァンツ北九州、鹿児島ユナイテッドFC、テゲバジャーロ宮崎、FC琉球
昨年も天然芝探して、わざわざ隣の鹿児島へ
宮崎は、最高品質の宮崎牛、宮崎地鶏、完熟マンゴー、キンカン栽培など農畜産業で有名だ。
その日照時間の長さからスポーツにおけるキャンプ地のメッカでもある。
「キャンプのメッカすぎて、キャンプできない」。
そんな逆境を乗り越えて、J3宮崎が奮闘中だ。
今年も横浜、鹿島、C大阪、福岡などJ1~J3まで17チームが宮崎県内で春季キャンプを張った。プロ野球はソフトバンク、巨人、ダルビッシュフィーバーが話題になった侍ジャパンなど8チームにのぼった。
最高のキャンプ地-。
その裏でJ3において3年目に挑戦中の宮崎は、あおりを受けてきた。
二村恵太社長は「致し方ないことではありますが、宮崎には、ありがたいことに多くのJクラブがキャンプに来ますので、10月中頃からは天然芝の養生がはじまり、2月中旬ぐらいまでは、宮崎県内の天然芝グランドの空きがなかなかない状況がございました」。
キャンプ期間中だけではない。前年の秋から練習場の確保に悩まされてきた。
「昨年は良い天然芝で練習する機会も確保しようと、鹿児島県指宿市でミニキャンプを行ったこともありました」。
わざわざ、車で約3時間、約200キロ離れた隣県のほぼ最南端でキャンプを行った。
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