【プロテスト合格への道〈5〉】「最近、悔しくて涙を流したことはありますか?」
今秋の女子ゴルフ(JLPGA)プロテスト合格を目指す、明秀学園日立の卒業生、奥村穂夏(21)新谷芽々(20)山本優花(19)の3人トークの第2弾。
プロテストは約600人が受験して、合格するのは上位20位のみという超難関だ。笑いも交えた穏やかな会話の中に、そこを突破することに、全身全霊をかける3人の日常が垣間見える。
ゴルフ
奥村穂夏(おくむら・ほのか)2003年3月5日生まれ、東京都出身。小学6年生の冬休み、茨城に住む母方の祖父と練習場に行き、ゴルフを好きになる。両親を説得し中学入学を機に東京から茨城の祖父の家に引っ越し、ゴルフに取り組む。得意クラブはパター。昨年2023年7月、ITの技術支援で企業の業務効率化やセキュリティーリスクの軽減、利便性向上を行う株式会社Knomak(ノマック)とスポンサー契約を締結。身長163センチ。
新谷芽々(しんたに・めめ)2003年8月26日生まれ、神奈川県出身。小学校1年生時、父の練習に付いていき「私がレッスンを受ける」とおねだりしてゴルフを始める。空手と水泳もやっていたが、中学に入ると、ゴルフ一本に絞り、のめり込む。得意クラブはドライバー。すでにJLPGAで活動する佐藤心結と小暮千広は高校同期。
山本優花(やまもと・ゆうか)2004年10月14日生まれ、東京都出身。3歳上の姉がゴルフを習っていて、それを見て「気づいたらやってたみたいな」と物心ついた頃にはゴルフをしていた。得意クラブはピッチングウエッジ。22年の関東高校ゴルフ選手権(日刊スポーツ新聞社主催)女子団体の部で優勝。身長159センチ。
秋への課題
プロテストは、それぞれ高校3年から受験している。3人に昨年のプロテストを振り返ってもらった。今更、昨年の悔しい思いを再現しろ―。歓迎しづらい質問に、答えを探しつつ、話してくれた。
奥村 自分はバーディー数が足りなくて、結構露骨にそれが出たのが去年のプロテストだったんで、いろいろ課題を見つけて今年取り組んでるんですけど、とにかく修正力が足りなくてバーディーが全く来なかったっていうのが、もう去年のプロテストでした。
新谷 うーん。去年は1日、2日目で結構良くても、やっぱり3日目、4日目で崩しちゃう。うん、崩しちゃってたので、体力とか、あとメンタル的な部分も、もうちょっと修正しなきゃなって思いました、去年は。
山本 去年はちょうど5月ぐらいに(左手首の)ケガをして、なかなか練習できないままプロテストに行く形になってしまって。あとは初日にすごい大たたきをしちゃって、そのまんま結局、盛り返せず落ちてしまったので。その悪くなった時に、すごい打つんじゃなくって、75ぐらいでは収められるように。そのリカバリー力が自分には足りないなっていうのは思ったので、そこです。
常に課題を探し、対応する。その繰り返し。日々レベルアップを積み上げるべく、プレーしている。現時点の課題を聞いた。
奥村 私は結構、アンジュレーションがあって大きいグリーンがすごい苦手で。複雑なラインを読むのが今すごい課題なんですよ。だから、得意クラブはパターと言っておいて、3パットしちゃいましたけど。だから、今日みたいな、大きくて傾斜のあるグリーンが課題です。
新谷 私もやっぱり、いくらいいとこに付いても入らないとバーディーとか取れないので。今の課題も「何がなんでもオーバーさせる」っていうのが課題で。今日、めっちゃオーバーして、グリーン出ちゃいそうでした。「入れてやる」みたいな感じになっちゃって。オーバーする、パターでしっかり打つ、ショートしない、っていうのが課題。
奥村 話聞くと、ショートしていないけどね。
新谷 今日は私、1回もショートしていない。なんか今日はすごいスーって行っちゃって。
奥村 この子もそうだった(と共感)。
新谷 だから、オーバーさせるけど、その度合いというか、あるじゃないですか。どれぐらいとか。やっぱそれも今日はすごいオーバーしちゃった。ちゃんとイメージできるように、タッチ合わせられるように、ですかね。パターです。課題は。はい、頑張ります。
山本 私も課題はパターで、スコアが悪い時とかに「入れたい」という気持ちがすごくパターに出るんですよ。で、強く打ったりとかっていうのが出てて、それが3パットにつながったりっていうのが結構ある。それをなくすジャストタッチで距離感を合わせつつ入れに行くっていうのを今課題にしていて。ていうか、簡単に3パットしちゃうので、それはちょっといけないなと思って練習してます。
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