【ブルーペナント〈9〉下編】「このチーム、仲間のため」高井幸大を変えた恩師の一言

「ブルーペナント」。

その存在を知っている人はどれほどいるでしょうか。

サッカー日本代表選手が初めて国際Aマッチに出場した際に「育成年代に特にお世話になった指導者を申告」し、記念となるペナントを作成して贈るものです。

5人目となる今回は、DF高井幸大(20=川崎フロンターレ)。

上下編の下をお届けします。

サッカー

川崎F対名古屋 後半、ヘディングで先制ゴールを決め駆け出す川崎F高井(撮影・鈴木みどり)

川崎F対名古屋 後半、ヘディングで先制ゴールを決め駆け出す川崎F高井(撮影・鈴木みどり)

卒団式で語った「非常に難しい1年」

長橋さんが考える高井の転機は、2022年だった。

すでにプロ契約しており、平日はトップチームで活動し、週末は主将として高円宮杯Uー18プレミアリーグを戦った。

「普段トップチームのレベルでやっているので、ユースに来てやれないわけがないし、ゲームの中でこういう基準でトップはやっている、ということを伝えてほしいという思いばかりがあって、彼にはそういう部分を課していた。卒団式で彼が『1年通して非常に難しかった』という思いを、みんなの前で伝えてくれた時に、本当に難しい1年だったんだなと知りました」

高い要求を受け、難しい感情を抱いて戦う高井の成長はすさまじかった。

「やっぱりトップチームでトレーニングに行って帰ってくると見違えるようなプレーになっていましたね。明らかに余裕が出てきました。守備の対応もそうですし、攻撃でもやはり遠くから選べるような技術、近くでちゃんとボールを握る時間だったり、ボランチを前向きにしてあげる、ビルドアップの時のちょっとしたテクニックだとか」

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スポーツ

佐藤成Sei Sato

2019年入社。高校野球の埼玉県担当後、文化社会部に配属。社会班として、常磐自動車道あおり運転事件や埼玉県知事選などを取材。
11月から芸能班に配置転換で、放送担当に。日本テレビ、TBSを受け持った。事務所はワタナベエンターテインメントやホリプロ、吉本興業など。
23年5月にスポーツ部へ異動。サッカー班として川崎フロンターレ、湘南ベルマーレ、A代表、U-23日本代表、なでしこジャパンの担当となる。24年1月アジアカップカタール大会、パリオリンピックなど取材。血液型B。