【天心新聞】第2回テーマは「賛否の声」 表に出る人はミッキーマウスになっちゃえ!
ボクシングWBOアジア・パシフィック・バンタム級王者の那須川天心(26=帝拳)が編集長を務める不定期コラム「天心新聞」第2回は「賛否の声」がテーマです。今年2月、前WBO世界同級王者ジェーソン・モロニー(34=オーストラリア)との転向6戦目で激しい打ち合いを展開し判定勝利。試合後、モロニー陣営がジャッジの採点結果に対する不満が出たことでSNSでさまざまな意見が上がりました。そんな声に対し、那須川が本音をつづります。
ボクシング
モロニー選手に感謝…漢になれたかな
2月24日、無事に元世界王者のモロニー選手に勝利することができました。応援、ありがとうございました‼ 僕も3月17日から本格的にジムワークを再開したところで。何度か試合を動画でみましたけど、戦った自分が見ても、試合は面白かったなと。戦っていても、みる分にもすごい面白かったと感じてます。
キックボクシング時代をさかのぼってもあんなに打ち合ったのは初めてだったけど、今、ボクシングの全部のスタイルができないといけないと思っていて。多分、1戦早くこのマッチメークだったら、こういう展開にならなかったかもしれない。調整の最後あたりに近い距離で戦う時の体の使い方で、コツや手応え的なものがあった。戦いの引き出しが増えた感じでしたね。ただ練習では引き出しを出せるけど、それを試合でどう出すか。練習で覚えたというだけだったので、本番に出るかはあいまいな部分があった。今回の試合で、その片りんはみせられたかなと。自分は手応えでしかない。モロニー選手に感謝しているし漢(おとこ)になれたかなと思ってます。
「あんなに採点が開く内容では」発言に
試合後の会見で、モロニー選手本人や陣営からジャッジの採点に対して「あんなに採点が開くような試合内容ではなかった」という発言があって。そのコメントによって賛否の声が上がりましたよね。これはボクシングを知らないファン層が増えてきた現象かなと。それが僕の視点ですね。ずっとボクシングをみてきた人、ボクシング好きな人なら「負けた」と言わない。モロニー選手の陣営が選手を守るために言いたい気持ちは分かる。それに「そうだ、そうだ」と便乗するのは…どうかなと。
こうやって表面的なものだけで判断し、平気で批判できちゃう今の時代って正直、面白いと思ってるところがありますね。これをきっかけに毎試合、採点してみようとか、ボクシングをもっとみようという人が多くなったらすごい良いことで。この試合が、そんなきっかけになったらいいなと思っていますね。
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1998年8月18日、千葉・松戸市生まれ。5歳で空手を始め、小学5年でジュニア世界大会優勝し、キックに転向。
14年7月、15歳でプロデビュー。15年5月に16歳でRISEバンタム級王座を獲得。16年からRIZINなどに参戦。18年6月に階級を上げ、初代RISE世界フェザー級王者に。22年6月、K-1の元3階級制覇王者・武尊を判定で下した。
23年4月に6回判定勝ちでボクシングデビュー。24年10月、WBOアジア・パシフィック・バンタム級王座獲得。
家族は両親、妹2人、弟。身長165センチの左ボクサーファイター。
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