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岡ちゃん「甘かった」/東アジア選手権

試合後の会見でうつむく岡田監督(撮影・蔦林史峰)
試合後の会見でうつむく岡田監督(撮影・蔦林史峰)

<サッカー:東アジア選手権(男子)日本1-1韓国>◇23日◇中国・重慶

 【重慶(中国)23日】日本が気迫負けした。韓国に前半15分に先制され、後半23分にMF山瀬功治(26=横浜)の右足ミドルで追い付いたが、結局1-1で引き分け。目標だった優勝を逃し、2位に甘んじた。岡田武史監督(51)がハーフタイムに気合を注入しても、修正されずじまいだった。監督自身の采配も切れを欠くなど、W杯3次予選のバーレーン戦(3月26日)に向けて、課題は山積。試合後の同監督は厳しい言葉を並べ続けた。日本代表は今日24日に帰国する。

 口を大きく開ける気力もなかった。試合後の会見に臨んだ岡田監督は、下を見つめ、小声で反省の弁を述べた。開口一番「タイトルを目指してここまで来たのに、残念です。また先制された。修正する点がまだまだある」。優勝を逃した象徴として、前半15分に右サイドを簡単に破られ失点したシーンを浮かべた。

 もっと大きな原因があることを、同監督は熟知していた。前半34分、山瀬のシュートに対し、韓国は2人が同時に体を投げ出してボールをはじいた。日本が個人技で抜いても、追い付いてスライディングタックルをかましてきた。日本が相手に激しくチャージしたのは前半、鈴木のタックル1度だけだった。

 司令官はたまらずハーフタイムに、指示を出した。「負けてもいいからトライしろ。韓国は、体を捨ててでもいいという覚悟できているんじゃないか」。しかし後半、3度のタックルで日本の流れを断ち切った相手に対し、日本が捨て身の守備を見せたのは、1度もなかった。

 中国戦(20日)で激戦を制した岡田ジャパンは、その試合で燃え尽き、ふぬけ状態だった。継続できない弱さを露呈。「日本は甘さがあった。簡単なことです。ボール際の強さ、体ごといけるか。自分のマーカーが走っても簡単に逃してしまう。相手のロングボールが頭を越えても全力で戻らない。簡単なことです」。岡田監督は「簡単」という言葉を2度使い、イレブンを叱咤(しった)した。

 以前から「技術の日本、気迫の韓国」と言われている。それを改善できなかったのは、監督の責任でもある。負傷者続出で駒不足に悩んだが、登録できる23人より1人少ない22人で臨んだのは、監督自身だ。

 会見で「交代のタイミング」の質問の時だけ一瞬、顔を上げて「正しいと思ってやっている」と反論したが、実際には右MFで先発させた橋本から期待通りのクロスが上がることはなく、後半34分まで引っ張った。勝つしか優勝はない試合、得点を狙うしかない場面で、負傷したばかりのDF安田を投入。FW矢野は後半34分から、FW播戸は同41分からの起用だ。岡田監督自身、試合中にベンチに座ることもできず、座っては立ち上がりと落ち着きがなかった。

 最後に「人生で必要ないものは何にもない。経験でいろんなものを得られると思う」と締めくくった。選手とともに、監督自身も成長を見せられるか。今後のW杯3次予選、さらには最終予選で、その答えを出すしかない。【盧載鎭】

[2008年2月24日9時40分 紙面から]

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