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康生を仏に派遣、復活アピールのチャンス
- 2月11日、フランス国際男子決勝でルイバクを攻める井上(共同)
柔道男子100キロ超級の井上康生(29=綜合警備保障)が復活アピールのチャンスをもらった。全柔連は10日、来年1~3月にかけて行われる欧州国際大会の派遣選手を発表。嘉納杯東京国際で準優勝に終わった井上はフランス国際(2月9~10日、パリ)に出場することになった。
男子日本代表の斉藤仁監督(46)は派遣理由の1つとして「井上は昨年フランスで(優勝して)いいスタートをした。もう1回フランスで、ということ」と説明。井上は05年1月以来の国際大会となった今年2月のフランス国際で優勝。その後の全日本選抜体重別選手権、全日本選手権でともに4強止まりながら、フランスVによる「外国人への強さ」を評価され、今夏の世界選手権代表となった。
嘉納杯東京国際決勝で20歳の石井に敗れ、同級北京五輪代表選考レースで1歩後れを取った。強豪が集まるフランス国際、ドイツ国際の両大会には通常、その時点でトップ格の選手が派遣される。本来なら嘉納杯優勝の石井と世界選手権無差別級金の棟田がランクの高いフランス国際、ドイツ国際のいずれかに派遣されるはずだが、石井の今後の強化法や井上の前後の予定、そして井上復活への期待の高さなどから総合的に判断された。
この日から都内で始まった国際合宿には井上は私用のため欠席したが、今日11日からは参加予定。同監督の「井上にとってはここ(フランス)が勝負どころ」という言葉通り、五輪代表選考を大きく左右するフランス国際で逆襲のノロシを上げるしかない。【菅家大輔】
[2007年12月11日9時30分 紙面から]
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