スポーツ

吉田秘策タックル返しは「押し出し」

スパーリング中、栄監督（手前）と吉田の頭がゴッツンコ

　レスリング女子５５キロ級の吉田沙保里（２５＝綜合警備保障）が「押し出し」で欧米勢のタックル返しをはねのける。女子日本代表が９日、都内のナショナルトレーニングセンターでの合宿を公開。１月中旬の女子Ｗ杯で米国のバンデュセンにタックルを返されて連勝を１１９で止められた吉田は「完ぺきにタックル返し対策を仕上げていきたい」と断言。日本協会の富山強化委員長から相手に圧力をかけて場外際に追い込み、タックルではなく上半身や腕で場外に押し出して得点を奪う「技」を指導された。この日は３月下旬のアジア選手権（韓国・済州）への出場も決意。「絶対に北京で金メダルを取りたい」という女王が着実に復権ロードを進む。

［2008年2月10日9時2分　紙面から］

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