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朝青龍「KY出げいこ」でブーイング

もちつき作業をする弟弟子たちを写真に撮ろうと、カメラをのぞく朝青龍
もちつき作業をする弟弟子たちを写真に撮ろうと、カメラをのぞく朝青龍

 横綱朝青龍(27=高砂)が「KY(空気読めない)出げいこ」で大ブーイングを浴びた。23日、東京・墨田区の春日野部屋にアポなし突撃したが、10分間に10番の申し合いをこなしただけで引き揚げた。部屋滞在時間はわずか20分。しきたりを無視した前代未聞の「自己チュー」出げいこに、春日野親方(元関脇栃乃和歌)も「ペースを乱された」と不快感をあらわにした。

 あまりに唐突だった。朝青龍がきねをかつぐポーズで切り出した。「ありがとうございました。親方、これで失礼します。(高砂)部屋でもちつきがあるんで」。申し合いを始めてわずか10分。10番とった直後の出来事。けいこ場の空気が固まった。ぶ然とする春日野親方をよそに、横綱はひょうひょうと立ち去った。

 午後9時30分、春日野部屋にアポなしで現れた。「よろしくお願いします」。同親方に元気よくあいさつした。そこまではよかった。しかし、約10分間ほど体をほぐすと、同部屋の関取衆のけいこが始まったばかりにもかかわらず、当然のように土俵を占拠した。

 栃乃洋、栃乃花、出羽海部屋の普天王の3力士を相手に10連勝。鋭い立ち合いに見物客から「さすが」の声も漏れた。しかし、その直後に自らけいこ終了を告げた。部屋滞在時間はわずか20分。強さに感心していた見物客は「はやてのように現れて、はやてのように去ってゆく。まるで月光仮面だ」と苦笑した。

 通常、出げいこ先では準備時間を含めて1時間以上は滞在する。横綱は最後に申し合いをして、部屋のけいこも終わる。しかし、同同親方は朝青龍が去った後も、関取の番数不足を考慮して異例の申し合いの続行を指示。けいこ終了後は「ペースを乱された。こんな出げいこは見たことがない。こういうことが続けば横綱にも言わないといけない」と怒りを抑え切れなかった。

 一方の朝青龍は場の空気も読めず上機嫌だった。「調子は上がって、光が見えたという感じ。まあ春日野部屋の関取衆のけいこは遅く始まるから、時間を合わせた。もちつきがあったから早く帰ったけど、本当は20番ぐらい取りたかった。(もちは)力強くつけた」。右足かかとの痛みも和らぎ、表情も明るくなったが、品格面の向上はまだまだのようだ。【柳田通斉】

[2007年12月24日9時57分 紙面から]

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