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7連敗千代大海に強制休場/初場所

時天空(後方)に送り出され7連敗となった千代大海(撮影・鈴木豊)
時天空(後方)に送り出され7連敗となった千代大海(撮影・鈴木豊)

<大相撲初場所>◇7日目◇19日◇東京・両国国技館

 大関千代大海(31=九重)が休場を強制された。時天空に送り出しで敗れ、初日から7連敗。取り組み後は出場を続ける意思を示したが、師匠の九重親方(元横綱・千代の富士)と話し合い、一転、20日の8日目からの休場が決まった。この日は琴光喜(31)と琴欧洲(24)も敗れ、魁皇(35)を含む大関4人はここまで11勝17敗で勝率4割という惨状だ。

 異例の休場決定だった。千代大海が取り組み後に8日目も出場することを表明してから約40分後、正反対の結論が出た。九重親方は「状況的には本人は取りたいという気持ちだったが、これ以上みじめな相撲を見せるわけにはいかないということになった」と説明。短時間での「回しうちわ」は事実上、九重親方からの強制休場勧告といえた。

 大関の初日からの7連敗(不戦敗を除く)は、15日制が定着した49年夏場所以降では、73年九州場所の清国の6連敗を超えるワースト記録。それでも千代大海は出場続行の意志を曲げなかった。この日も立ち合いで時天空に後ろに回られ、わずか5秒5で、力なく送り出されたが「日に日に相撲はよくなっている。やる気はありますよ。すげえ悔しい気持ちがある。いい経験になっている」と前向きさは変わらなかった。

 その一方で、千代大海の意思を尊重していた九重親方の我慢は限界に達していた。取り組み後の審判室で「よくなるわけないだろ。けいこしないヤツが勝てるわけがない」と弟子を批判するほど激怒。日ごろからけいこ不足の弟子に対し、右ひじが悪くても、しこやすり足などで下半身を強化できるじゃないかという思いがある。横綱に次ぐ立場である大関の責任への考え方の違いが、不名誉な記録をつくることになった。

 千代大海だけでなく4大関の元気のなさが、朝青龍復帰で注目されている場所に水を差している。4日目の全滅を筆頭に、2、6日目そしてこの日に3大関が敗れた。4人合計の勝率は4割にも満たない。横綱に次ぐ立場としては許されない数字だ。

 千代大海の右ひじだけでなく、琴光喜は昨年の九州場所後の胆石手術、魁皇、琴欧洲は右ひざと体調に不安を残しての初場所だった。この日、他の大関が3連敗した後に栃乃洋に勝った魁皇は「(自分の直前の3連敗は)関係ない。気持ちで負けないようにしないと」と話した。大関の意地でもって、後半戦での巻き返しを期待するしかない。【来田岳彦】

[2008年1月20日9時33分 紙面から]

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