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スポーツ法政コラム「オレンジ特急箱根行き」

箱根への一歩

<1、2年生特集・上尾ハーフマラソンより>

 毎年、さまざまな形で1、2年生が箱根駅伝デビューを果たす。実力も未知数であり、3、4年生と比べて信頼もまだ薄い彼らの走りはレースの結果を大きく左右することになる。

 そこで、今回鍵を握るであろう1、2年生6人をあげたい。

 11月17日、法大の長距離選手のほとんどが参加した上尾ハーフマラソン。この大会は、20日から始まる本戦へ向けての最終合宿参加をかけた戦いであった。今年は3、4年生がチームの中心であるだけに、本戦に出場するためにも、これまでのレースで納得の行く走りができていない選手としては、ぜひともいい走りを見せたいところだ。

<2年生>
佐藤 浩二(経2) 走ってチームに貢献したい!
 9月29日の日体大記録会では、1万メートルで自己新記録となる29分50秒00を出すなど、夏から上り調子である。全日本大学駅伝では、7区(11.9キロ)を走った。

 今大会では、「駅伝は1人で走るものじゃないので、周りを見ながら集団で走って調整した。箱根までもうすぐなので、合宿で調子を上げたい」とコメント。

 駅伝に対する意識が高まっていることが伺える。本戦へ向けて照準を合わせていくだろう。

中矢 章太(社2) 目標土井!!
 今年の箱根で6区を走り、一足速く箱根デビューを果たした。予選会では「土井さんのタイムと2分以上離れていたのが悔しい。土井さんに勝てるようこれからもがんばります」とコメント。今大会はチーム内2位。レース後「上り調子ではある」と語った。これからの走りに期待が高まる。

杵淵 勉(社2) 往路を走りたい!
 予選会で満足のいく走りができなかった選手のひとり。「大きな大会は予選会が初めてで、少し緊張があった。チームに貢献できなかったのが残念」とコメント。そして「本戦では貢献できる走りをしたい。できれば往路を走りたい」と抱負を語ってくれた。

 これからもアピールする場面はある。合宿を経て調子を上げ、箱根を走ってほしい。

<1年生>
原田 誠(経1) チームの役に立ちたい!
 上尾ハーフマラソンでは、法大の中ではトップの成績。9月の日体大記録会では1万メートルで29分50秒8をマーク。自己記録を更新した。予選会では「チームの役にも立てなかったし、満足のいくタイムではなかった。先輩たちのレベルに早く追いつけるようにがんばります」とコメント。

 本日の走りを見ても調整は順調のようだ。監督の評価も高い。

岡田 拓也(経1) 現状に満足せず、向上していきたい!強くなりたい!
 予選会では法大の中で6位とチームに貢献。全日本大学駅伝では3区(9.5キロ)を走り、大学駅伝デビューを果たした。上尾ハーフマラソンでは「全日本の疲れはなかったが、今日に合わせてきたわけではなく、練習として走るということだった。調整は順調です。走れれば何区でもいいからとにかく走りたい」と語った。

 「強くなりたい」とあくまで謙虚な岡田。謙虚な姿勢が岡田を強くしている。

山口 航(社1) 箱根は小さいころからの憧れ…
 「今の調子はまずまず。練習はできています。結果を出せていなかったのでいいところを見せてアピールしたかった」と上尾ハーフマラソンを終えての感想を述べた。予選会を走れなかった分、このレースにかけていた部分も大きかったようだ。

 そして、「箱根は小さいころからの憧れでした。できれば8区あたりを走りたい」と意気込みを語ってくれた。

 憧れだった箱根駅伝が現実のものになる日もそう遠くはないだろう。

 成田監督も「1、2年生が予想以上に良く、全体的に底上げされてきている。特に、原田、中矢がいい感じだ」と1、2年生を評価している。上尾ハーフマラソンについては「今回は合宿の選考もかねていた。全日本大学駅伝の出場選手を含めて20人くらい連れて行く。タイムが下の方の選手の選考が目的だった。彼らは大会に出場する機会がないので、今大会はいい練習の場になった。いきなり箱根だと、緊張して力を出せないので、いい経験になったと思う」とコメント。1、2年生をどこで起用するのかが問題であるようだ。

 取材を通して彼らと直接話をしてみると、彼らの箱根に対する深い思いを強く感じた。自分と同じ年代の彼らは、たくましく、そして輝いている。改めて大きな目標に向かうということの素晴らしさを感じた。大学生になり、ひとつのことに打ち込むということがなくなった今だからこそ、より彼らがまぶしく見えたのかもそれない。

 法大陸上部の一ファンとして、そしてスポ法の記者として彼らにはぜひともがんばってもらいたい。心から応援しています!!

(藤井 聡子)


※次回は11月27日(水)更新、「土井洋志選手特集」(仮)をお届けいたします。

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協力大学スポーツ新聞






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