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伊藤 アテネロングインタビュー第2弾
連載第2回 日本最高順位の4位!

  お待たせしました。連載2回目の今回は、予選から日本過去最高順位4位に輝いた時のことを聞きました。前回と合わせてご覧ください。
 インタビューの最後には、HPをご覧になった皆様に伊藤選手の直筆サインプレゼントがあります。最終回の次回は、10月13日を予定しています。お楽しみに。

予選第1組
@イギリス    3分02秒40
A日本      3分02秒71
  (山口・小坂田・伊藤・佐藤)
伊藤ラップ      45秒09
決   勝
@アメリカ     2分55秒91
Aオーストラリア  3分00秒60
Bナイジェリア   3分00秒90
C日本       3分00秒99
 (山口・小坂田・伊藤・佐藤)
伊藤ラップ      45秒01


◆独特な特別な雰囲気がありました◆
――出場はトライアルで確定したんですか?
  そうですね。予選の4日前にトライアルがあって、そこでやっと走ることが決まったんですけど。

――それまで走れないかもしれなかったんですか?
  そうですね。400の予選で上位二人は確定したんですが、あと二枠を400の予選で一番遅かった人と僕と向井さんで。そこで僕は一番だったので。

――その時の気持ちは?
  とりあえずはホッとしました。でもあくまで本番は試合なので。向こうに行って調子も良かったですし、たぶん今までで一番良いと感じていたので、(選ばれる)自信はありました。

――予選の時は緊張しましたか?
  やっぱ決勝より予選の時の方が緊張しましたね。やはり日本の試合とは勝手が違う部分があるので。国際試合は召集所で結構待たされるとか聞いていたので不安な部分があったのですけど、予選でだいたい手順とか掴めましたし、その分決勝は余裕を持ってその準備ができました。また、トラックの方は予選の時が初めてだったので、その中はやはり口では言い表せないような特別な独特の雰囲気がありました。

――予選を走り終えてどうだったのですか?
  バトンの練習をかなりしていたので、バトンで順位を上げられたのが良かったですね。自分は、前半は前についていこうかなと。世界の400の前半というと日本とはレベルが違くスピードがかなりあるのですけど、3走ということもあるのかもしれませんが、思っていたほど速くもなく、余裕を持ってついていけた。自分的には遅いかなぐらいに感じて、ついていって後半勝負しようかなって思っていました。走り始めたら変な緊張も感じず、冷静に落ち着いて走れました。結構楽しめましたね。ラストの直線に入ってからの歓声がすごくて相当盛り上がるんですよ。自分も興奮して、ラスト100も余裕があっていけると思っていったら結構抜けてよかったです。

――日本の新聞では伊藤選手の走りを絶賛していましたが
  自分の走りはできたと思います。日本チームの狙いとしては、先行逃げ切りだった。現時点では一番速い山口君が1走という形で、いい位置で持ってきてという流れの中でなので、自分はその流れにうまく乗れたというか、いい流れを1走、2走で作ってくれて、前過ぎず後ろ過ぎずのいい位置でもらえて、そういうのがあって力発揮できたかなと思います。

――ラップタイムも自己ベストの45秒0台を記録しましたが
  調子も良かったですし、緊張してても過度な緊張ではなかったですし、自信も持って臨めたということが大きいかなとは思います。

――決勝で走ることはもうこの時点で決まっていたんですか?
  予選の走りを見てまた決勝のメンバーは決めるということだったので。でも、4人とも良かったで、そのままのメンバーでってことになりました。

――決勝の舞台はまた予選とは違ったものだったと思うのですがいかがでしたか?
  トラック競技の最後だったじゃないですか、マイルリレーは。やっぱり会場がかなり盛り上がっていて、競技と競技の間に音楽をかけていて、ウエーブが起こったり、会場が一体となって盛り上がっていて、走る前にすごいなと思いました。雰囲気がかなりすごかったですね。

――テレビで拝見していましたら、決勝直前、伊藤選手がトラックを歩いているのが映し出されたのですが、その時は何を考えていたのですか?
  特にそんなに考えてはいませんでしたが、レース展開がどんな風になるかなと少し考えていました。とりあえずは予選でうまく走れていたので自信を持っていこうと。そんなにあれこれ考えず、その場の雰囲気を楽しんでいました。

――サングラス姿が印象的でしたが、思い入れはあるんですか?
  特には。大学の時にも着けていたので。自分の世界に入れる、集中できるということで。先輩の影響もあってマイルの時は以前からつけていて、法政ってサングラスのイメージあるじゃないですか?徳本さんとかつけていましたし。そういう形から入ったんですが、最終的には自分が気に入って走りやすいというのがあったので、つけています。

――特に個人的な目標はあったのですか?
  とりあえずは予選の時よりラップは速く走ろうと考えていました。チームとして、うまくいけばメダルは取れると思っていたんですよね。ジャマイカが失格したりして、チャンスだったんですよね。でも、とりあえず、今までの最高順位5番よりは上に行こうとみんなで話していました。

――決勝後、満足そうな顔をなされていましたが、結果には満足?
  できればメダルがほしかったですね。前評判がマイルは本当に低かったですけど、その中で4番は価値のあることだと思う。タイムも歴代2番で、本当は日本新狙っていたんですけど、そこそこの記録もでたし満足していたんですけど、メダル取れなかったことと日本新が出せなかったことで悔しい部分がありましたね。走り終わった直後は、満足した部分が大きかったのですが、後でビデオを見たりすると、後ちょっとじゃんって。考えちゃうとね。やはりメダル取るのと取らないのとではいろんな部分で違いますからね。

――日本メディアでは4継の方が扱いが大きかったですが
  実は4継より上へということをみんなでこっそり話し合っていたんですよね(笑)。まあ、しょうがないですね(笑)。でも、新聞見たら、結構マイルの方が一面に載っていたりして、ちょっとは見返せたかなとも思うんですけど。


◆自信と課題を持って帰ってきました◆
――日本に帰ってきてからの周りの反響はどうだったですか?
  都内にいる分はまったく何もなく平穏な日々を送っているんですが、地元に帰ったらすごかったですね。秋田でオリンピックに出た人が3人しかいなく、それも決勝まで行ったのが僕だけで、結構注目されていたらしく、みんな見ていたらしく、秋田で有名人になっちゃいました(笑)。歩いていてもサイン求められたりもしましたが、いいこともありましたね。タクシー代安くなったり、駅でおばちゃんにお菓子もらったり(笑)。

――今大会で得たものはありますか?
  そこそこ走れたということで自信は持って帰ることができました。それと共に、まだ世界との差が大きいというか、個人では勝負できないなということを痛感しました。僕の中で山口君は結構いくだろうと思っていたんですけど、それでも予選落ちということがあって世界の壁を感じました。課題として絶対的なスピードを上げるというか、前半の速い入りに対応できるようなことをやっていかないと、日本では通用しても世界のトップの選手と走った時に対応できなく、自分の走りができなくなったらだめだなと感じました。マイルでは通用する部分もあったのですが、個人のレースだとまったく通用しないだろうなと思って帰ってきたので、自信がついた反面、課題が浮き彫りになった所があり、かなり有意義でした。やっぱり出るのと出ないのとでは違っただろうなと思いましたね。

――大学は入った時からオリンピックに出たいという思いがあったと思うのですが、4年間を振り返ってみてどうですか?
  法政を選んだのは、苅部さん、為末さんといった400系の人で世界と戦っている人がいたので選んで、4年目にオリンピックがあるのを目標にやってきました。正直言って、入学当初は夢として口にしていたんです。とりあえずは、1年1年着実にタイムを伸ばしてきたのが良かったと思いますね。高校時代はそれほど400の専門的な練習をしてきたわけではなく、苅部さんに練習メニュー出してもらって力をつけてきた感じですね。本当は去年の世界選手権出たかったんですよね。当初のプランにはなかったんですけど。順調に力をつけてきたので。そこで出られない悔しさもわかっていたので、今回はそれだけは避けたかったですね。それで、3年の冬は結構がんばって例年以上に練習して、自分なりにやってきたことがうまく結びついたかなとは思いますね。あと、苅部さんや為末さんといった先輩方の支えがあったから出場権を得られたということは強く思っていますね。日本選手権の後は本当に調子も悪く、そこを立ち直らせてくれたのが、苅部さん、為末さんなので、本当に感謝しています。法政を選んだことは、全く間違えではなかったと思います。

★伊藤選手サインプレゼント★
伊藤選手の直筆サインを抽選で5名様にプレゼントさせていただきます。11月末日までに下記より、住所・氏名・年齢・電話番号・HPの感想を明記し、スポーツ法政新聞会までご応募ください。
スポーツ法政
スポーツ法政新聞会spoho-lj@infoseek.jpまで
応募は終了しました


スポホウ伊藤選手インタビュー集 
・アテネ出場決定直後インタビュー 伊藤アテネオリンピックへ!
・アテネロングインタビュー第2弾 日本出発〜予選直前

 


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