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3時間にも渡る熱戦の末、
4年ぶり 総理大臣杯出場決定!!

試合終了後、満面の笑顔で!<流経大Gにて>
第18回関東大学サッカー選手権大会 第五代表決定戦
法政大学 VS 東海大学
○2004.6/20 13:00〜 流通経済大学グラウンド 晴れ 観衆約50人 


1
法政大学
1 前半 1 1
東海大学
0 後半 0
0 延長前半 0
0 延長後半 0
12 PK 11

   

時間
大学
得点者
アシスト
29分
東海大
中村武蔵
松田喬志
41分
法政大
市川雅彦

【PK戦】
東海大学 法政大学
6  日比野 嵩 7  谷田悠介
9  川島大樹 11  井上 平
3  大井康弘 23  市川雅彦
27  浅原健太 4  橋元 圭一郎
21  堀之内 健介 22  稲葉久人
14  打田秀人 5  秋本倫孝
36  水田祐輔 27  小助川 慶太
17  中村武蔵 21  本田拓也
42  横山和之 2  稲垣貴之
2  高橋弘章 1  為田聡史
4  萬場 努 7  谷田悠介
× 6  日比野 嵩 11  井上 平

【警告】

23分【東海大】打田秀人

         
法政大学 東海大学
1 GK  為田聡史(4) 21 GK  堀之内 健介
2 DF  稲垣貴之(2) 2 DF  高橋弘章
4 DF  橋元 圭一郎(3) 6 DF  日比野 嵩
6 DF  田森大己(3) 3 DF  大井康弘
15 DF  流田 雄一郎(4)→谷田(88分) 17 DF  中村武蔵
5 MF  秋本倫孝(4) 27 MF  浅原健太
9 MF  野木健司(4)→稲葉(45分) 14 MF  打田秀人
21 MF  本田拓也(1) 33 MF  児玉慎二→水田(80分)
25 MF  菊岡拓朗(1)→小助川(68分) 8 MF  飯島 淳→萬場(59分)
11 FW  井上 平(2) 9 FW  川島大樹
23 FW  市川雅彦(1) 13 FW  松田喬志→横山(100分)
サブ
12 GK  清野智孝(3) 51 GK  渡辺直也
7 DF  谷田悠介(3) 30 DF  小島大和
16 DF  森川宏雄(3) 4 MF  萬場 努
8 MF  津島公人(4) 43 MF  工藤光俊
17 MF  常盤亮介(2) 36 MF  水田祐輔
27 MF  小助川 慶太(2) 42 FW  横山和之
22 FW  稲葉久人(1) 38 FW  金 英毅
監督
照井博康 今川正浩

※( )は選手の学年です。

<結果を求めて>
 この試合に求められるのは結果のみ。「内容」は二日連続の試合では求めるべくもない。勝利を収めた方のチームが総理大臣杯の関東第五代表として出場できる。関東の大学勢に用意された総理大臣杯、つまり大阪へのチケットは5枚しかない。そのうちの4枚は既に他人の手に渡っている。残すは、あと1枚。絶対に負けるわけにはいかない。勝てば大阪に行けるが、負ければ関東に残り、後期リーグに向けて備えるだけだ。公式戦の少ない大学サッカーでは、経験の場を一つでも失うのは大きな痛手である。

 

<吹き荒ぶ風の中>
 この日は強風により、風上であるか風下であるかがプレーに大きく影響を与えた。ピッチレベルでは、さほど風を感じるわけではなかったが、少しでもボールが上がると上空で大きく風の影響を受けた。序盤はお互いに探り合いのような状態が続いたが、失点シーンは突如訪れる。平凡なクロスからファーサイドでノーマークだった相手選手がヘディングで見事に合わせて、押し込む。先制点を奪われた。法大に焦りの色は見られなかったが、試合は膠着したまま前半は終わるかと思われた。しかし、菊岡が左サイドから3人のマークをすり抜けて市川にグラウンダーのパス。受けた市川はディフェンダーを背負いながら、左右にフェイントをかけて抜き去り左足で流し込んだ。前半は終了。

<向かい風と共に押し込まれ、劣勢に…>
 後半は風上に立った東海大が怒涛の攻撃を見せる。ロングボールの処理を誤り、ピンチになる事は少なかった。しかし、必死のクリアも強風に押し戻され前線に届かない。なかなか相手の攻撃を寸断する事ができず、守備陣の負担は増える一方になった。対して、法大は前線でボールを落ち着かせる事ができず、チャンスの数も時間と共に減っていった。数少ないチャンスからPKを得るものの井上が蹴り、ボールは枠内には飛んだもののキーパーにセーブされる。選手交代も実を結ばず、後半は何とか東海大の猛攻を凌いで延長戦に突入する。
二日連続の延長戦。そして30℃にもわたる季節外れの猛暑の中で闘ってきた選手の顔には明らかに疲労の色が浮かぶようになってきた。前日の試合で延長戦にまで、もつれこんだ熱戦を繰り広げた代償か。競り合いで負けるシーンや転倒するシーン、プレーが切れた時などに一息つく選手が目立つようになった。危ない。延長戦でも東海大に押し込まれ、攻撃がままならない状態が続く。カウンターから5対3となるシーンもあったが相手のミスにも助けられて失点だけは免れた。

<今期初のPK戦へ>
 東海大の一人目はきっちり決めた。法大は後攻、一人目のキッカーは谷田。キャプテンの為田に指名されたという彼は、しっかりとコースを狙って蹴り込んだ。お互いのキッカーは集中力を切らさずに11人目まで決め続けた。それまでのキッカーのシュートに対して、キーパーの為田は飛ぶ方向は合っていた。あとは止めるだけだった。そしてついに、東海大12人目のキッカーを見事にセーブする。法大12人目のキッカーは後半にPKを外している井上。為田はセーブした後に、その足で井上に歩み寄り、肩を組みながら二・三言話しかけて、井上の胸を拳で叩く。井上はうなずいた後、ペナルティエリアに向かった。一試合で三度目となる、彼のPKはゴールの中に収まった。その瞬間は総理大臣杯出場決定の瞬間であった。抜けるような青空の下、応援席の部員が肩を組み、その彼らからピッチに向けて歌われた校歌がその瞬間をどんな言葉より祝っていた。

 


★☆★試合後の喜びのコメント☆★☆








・寺尾方孝 部長 「本当によかった。青学に負けて第五代表に回ることになって、厳しい闘いになることは思っていたけれど、本当にみんなよく頑張っていた。この勢いのまま、きっと総理大臣杯でもいい結果を残してくれると思います。楽しみです。」
・照井博康 監督 「本当に嬉しいですね。青学戦で決められたらよかったけど、本当によかった。第五代表に回って、総理大臣杯に出られる可能性は半分半分と思っていた。選手たちは開き直って勝負して、最後は技術じゃなくて気持ちっていうのがすごくよく分かったんじゃないですかね。明日から3日間はオフでそれからまた調整して臨みます。」
・平井靖彦学生コーチ(4年) 「嬉しいです!でもこれまでの厳しい練習に比べたらこの結果は当然のようにも思います。(自分たちの学年にとって)初めて総理大臣杯に出られることになって、でもまだ今は全然実感が沸かないです。」
・小嶋佐知マネージャー(3年) 「今日の試合は4つ心臓があっても足りないぐらいでした。今日はみんな円陣を組む時も、いつもとは違った雰囲気だったと思います。為田さんを中心にすごくいい雰囲気で試合に臨んでました。今は、本当に嬉しい気持ちでいっぱいです!!」
・GK為田聡史(4年) 「嬉しいです。2日続けての試合で体力的にも苦しかったが、チームの良さを出せた。PKはみんな外さずに決めてくれていたし、自分もコースが読めていたので、1本止めなくてはと思っていた。総理大臣杯では優勝します!!」
・DF稲垣貴之(2年) 「総理大臣杯に出れて、めちゃくちゃ嬉しいです!遠くから、みんなわざわざ応援しに来てくれたので何としても勝ちたいという気持ちが強かったです!総理大臣杯では優勝します!そのためにも総理大臣杯までの時間を有効に使い、更にレベルアップを図りたいと思います。」
・DF橋元圭一郎(3年) 「昨日は無失点で抑えられて、個人的にも良いイメージを維持できていた。今日は失点を食らったが、追いつけたし、集中してできたので、DFの安定感は出せていると思う。全国で力を見せたい。それだけの力はあると思うので、出るからには上を目指します。」
・DF田森大己(3年) 「昨日は熱があって、後半は意識がなかった。試合途中で足がつった。風下の時が特に辛かった。」
・DF流田雄一郎(4年) 「自分自身あまり出ていなかったが、チャンスをもらえてよかった。疲れで思うように体が動かなかったが、チームが勝ててよかった。大阪で楽しんできたい。」
・DF谷田悠介(3年) 「本当に嬉しい!!こんな試合今までなかったです!DF陣も今日はすごく頑張っていたと思う。PKはキャプテンの為田さんから『おまえが最初にいけ』と指名されて1番目を蹴りました。キャプテンから指名されるとやっぱすごい自信になるから、やってやろう!と思った。」
・MF秋本倫孝(4年) 「非常に嬉しいです。こんなに劇的な形で勝てたのは、大学に来て初めてです!」
・MF野木健司(4年) 「入学してからあと一歩のところで大臣杯出場を逃していたが、出場を決めることが出来てホントにうれしい。青学戦に負けて、またこれまでと同じなのかと一瞬思ったけどうまく気持ちを切り替えれたことがよかったと思う。大臣杯出るだけが目標ではないので大臣杯で優勝できるように頑張りたい!」
・MF本田拓也(1年) 「ホント嬉しい!それしかないです!」
・MF小助川慶太(2年) 「嬉しいです。今日は途中から出場して、流れを崩さず得点を狙うことを意識した。延長の前半は向かい風で、ある程度守りを覚悟していた。後半も苦しかった。自分はまだサブなので、スタメンを取って、アシストや得点に貢献したい。」
・MF菊岡拓朗(1年) 「苦しい試合の連続だったけど、最後まであきらめずに戦ったことがいい結果につながったと思う。総理大臣杯でも自分らしいプレーをしてチームに貢献していきたい。」
・FW井上 平(2年) 「嬉しいです。PK戦は、今日一度PKを外していたしかなり緊張した。リベンジしようと思っていた。1日に3回もPKを蹴ることは今までなかったと思う。全国大会にはスカウトの人も来るし、人の目も気にしつつ良いプレーをしたい。」
・FW市川雅彦(1年) 「もっと楽して勝ちたかった。一度、青学戦で失いかけたチャンスをモノにできて良かった。ホントに嬉しい。」
・FW稲葉久人(1年) 「嬉しい。PKの時は、『大阪へ行こう』と思って蹴った。上を目指したい。」


次なる戦い

■第28回総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント ■

7/6(火)vs浜松大 in鶴見緑地球技場 18:15〜キックオフ!!


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全国へ行きたい!
劇的延長Vゴールで望みつなぐ

第18回関東大学サッカー選手権大会 第五代表決定戦
法政大学 VS 中央大学

○2004.6/19 15:10〜 流通経済大学グラウンド 晴 観衆約100人 


1
法政大学
0 前半 0 0
中央大学
0 後半 0
0 延長前半 0
1 延長後半 0


 
時間
大学
得点者
アシスト
109分
法政大
秋本倫孝
本田拓也

【警告】

10分【中央大】小笠原 正樹
81分【中央大】天羽良輔
98分【法政大】稲垣貴之

    
法政大学 中央大学
1 GK  為田聡史(4) 21 GK  貝尻崇人
2 DF  稲垣貴之(2) 16 DF  天羽良輔
4 DF  橋元 圭一郎(3) 25 DF  大根 亮
6 DF  田森大己(3)→森川(90分) 3 DF  杉本康介
15 DF  流田 雄一郎(4) 7 MF  小笠原 正樹
5 MF  秋本倫孝(4) 12 MF  田村直也
9 MF  野木健司(4)→稲葉(61分) 28 MF  田中徹也
21 MF  本田拓也(1) 8 MF  頼母木 勇太→杉山(72分)
25 MF  菊岡拓朗(1)→谷田(94分) 26 MF  大瀧義史→加藤(45分)
11 FW  井上 平(2) 11 FW  辻尾真二
23 FW  市川雅彦(1) 19 FW  河内智史→小倉(81分)
サブ
12 GK  清野智孝(3) 30 GK  上打田内 勇輔
7 DF  谷田悠介(3) 4 DF  曽根啓悟
16 DF  森川宏雄(3) 31 MF  田村雄三
8 MF  津島公人(4) 23 MF  加藤 裕次郎
17 MF  常盤亮介(2) 27 MF  杉山拓也
27 MF  小助川 慶太(2) 13 FW  小倉浩志
22 FW  稲葉久人(1) 9 FW  大石雄太
監督
照井博康 山口芳忠

※( )は選手の学年です。

<あと2勝!>
 第五代表決定戦、対中大戦。ここで負けては、全国への道が閉ざされてしまう。総理大臣杯への残りひとつの出場権を手に入れるため、何が何でも勝たなければならない試合が始まった。全国まで、あと2勝。

 

<1点が遠い>
 開始早々市川がシュートを放つなど、攻める法大。流田のフリーキックや稲垣、秋本らの積極的な攻撃参加で法大のペースを作り出す。しかし、チャンスはあっても決め手を欠き、得点まで結び付けることが出来ない。もどかしい時間が過ぎていった。35分頃、中大にやや流れが傾きかける場面があったが、中大はシュートを2本放つのみで得点には至らず。得点はなかったが、しっかり抑えて前半を終えた。後半はめまぐるしく攻守が入れ替わる試合展開。開始直後にピンチを招いたかと思うと、次の瞬間には攻める。そんな時間が続いた。法大は菊岡や稲葉らが得点を狙いシュートを打つがなかなか決まらず。終了間際には絶対的なピンチの場面もあったが為田の好セーブや運にも助けられ、なんとかゴールを守りきった。
 試合は延長戦へともつれ込んだ。あとは気力の勝負だろう。一瞬でも隙を見せた方が負け。法大は怪我から復帰した谷田、公式戦初出場となる森川を投入し、一気に勝利へのムードを高める。しかし点を決めることが出来ない。延長前半が終わり後半へ突入するも時間だけが過ぎる。頭の中に「PK」の二文字がよぎったその瞬間だった。延長戦終了直前、良い位置でフリーキックを得た法大 。本田(拓)が蹴ったボールを秋本がヘッドで押し込む。延長V ゴール。法大はぎりぎりのところでの待望の1点で勝利を収めた。

<あと1勝!>
 点が入らなければ勝ちはない。リーグ戦で見せた得点力から考えると、今日の試合は決定力に不安が残ると言えるのではないか。しかし、110分間、最後まで勝利を信じて戦い続けたことは、明日への力になるに違いない。次は東海大戦。「リーグ戦で一度勝っているから」という油断は通用しない。それは選手たちも十分にわかっていることだろう。泣いても笑っても選手権はあと一試合。全国まで、あと1勝。  

 



◆監督・選手の試合後のコメント◆



・照井博康監督 「今日は、うちが攻めていたので負けることは考えていなかった。延長戦前は皆、興奮してたから落ち着いていくようにとは話しました。今はどこのチームもリーグ戦から休みなしできているから、コンディションのいいほうが勝っていると思う。東海大もうちも疲れはいっしょだと思うから、それをいかに見せず闘えるかだと思います。」
・GK為田聡史主将(4年) 「今日は厳しい試合だった。PK戦のことも考えたが最後の最後で点をとれてよかった。今日は休んで明日皆で一致団結して臨めば、絶対に勝てると思う。」
・DF森川宏雄(3年) 「チームが勝ててよかった。途中出場の際には、点だけは取られないようにしようと思っていた。明日は出れたらチームに貢献したい。」

次なる戦い

■関東大学サッカー選手権大会(総理大臣杯関東予選)第五代表決定戦 ■

6/20(日)vs東海大 in流経大グラウンド 13:00〜キックオフ!!