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薬物使用告発でクレメンス大ピンチ
薬物使用を告発されたロジャー・クレメンス投手(45=ヤンキースFA)が14日、「殿堂危機・五輪絶望・引退」の三重苦に立たされた。スポーツ専門局ESPNが殿堂入りの是非を問う緊急アンケートを実施。投票権を持つ記者90人が回答を寄せ、同投手に「票を入れる」としたのは32人(約36%)にとどまった。「未定」も36人(同40%)を数えたが、殿堂入りに必要な75%以上の得票率獲得は微妙。史上初の得票率100%も可能と言われた大投手が一転、永久に殿堂入りできない危機に立たされた。
また来季去就は未定だが、米代表として北京五輪出場の色気がある。だが今回の薬物疑惑を敬遠され、ドーピングに厳しい五輪関係者が歓迎するとは思えない。選考では大きなハンディとなる。年齢的にも今季は力の衰えを隠せなかった。疑惑の目がモチベーション低下になることは避けられず、現役続行も難しい。
衝撃の報告から一夜明けたこの日、クレメンスに救いの手を差し伸べた数少ない1人が、古巣アストロズのマクレーン・オーナー。「彼が有罪だというわけではない。これからも代理人と話し合いを進める」と、球団特別顧問として迎えたい姿勢は変わらないとした。
[2007年12月16日9時14分 紙面から]
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