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福盛レンジャーズの“大魔神”になる

ダニエルズGM(左)、ワシントン監督(右)とともにユニホームを持つ福盛(撮影・千葉修宏)
ダニエルズGM(左)、ワシントン監督(右)とともにユニホームを持つ福盛(撮影・千葉修宏)

 【アーリントン(米テキサス州)14日(日本時間15日)=千葉修宏】レンジャーズ福盛和男投手(31)が、1000円スーツから、メジャーのスターへとのし上がる。レ軍と2年300万ドル(約3億3000万円)で契約した同投手はこの日、本拠地レンジャーズ・ボールパークで入団会見をした。渡米直前に「洋服の青山」で「2着目は1000円」と言われて購入したグレーのスーツで、メジャーの強打者との真っ向勝負を誓った。

 本拠地球場内のロッカー室。もらったばかりの真新しい14番のユニホームが飾られたロッカーの前で、福盛はおくせずに言った。まず「マイ・ネーム・イズ・カズオ・フクモリ。ノット・フクドメ。コール・ミー・カズ」と笑いを誘った。そして「日本では大事な場面を任されていたので、ランナーがいても、ピンチになっても、ストライクを投げるという勇気は常に持っています」と言い切った。

 これこそがダニエルズGMが獲得を決めた部分だった。隣で見守っていた同GMは「スカウトからは速球とフォークのコンビネーションが良いと聞いている。恐れずにストライクゾーンを攻めていける投手だ」と期待を込めた。

 そんな福盛だったが、急きょレンジャーズ入りが決まり、会見用のスーツを自宅から取り寄せる時間がなかった。そのため五反田駅前の「洋服の青山」で紺のスーツを5万円で購入。さらに店員から「2着目は1000円です」と言われ、2着目を買い込んだ。この日は「1000円のスーツの方で来ました。着こなしが良ければそうは見えないなと(笑い)」。2着目のグレーのスーツで登場し、意気込みを語った。

 レ軍は、守護神候補だった大塚との来季契約を見送った。そのため現在、抑えが決まっていない。ダニエルズGMは左腕ウィルソンが1歩リードというが、福盛、右腕ベノワを交えた三つどもえの争い。「監督の意向もあるだろうし、任されたところをしっかり仕事をするだけ」と福盛は控えめだが、チームの期待は高い。

 米メディアからは、日本のどの投手のタイプかという質問を受けた。「佐々木(主浩)さんですかね。横浜で、佐々木さんがマリナーズに行った後、僕が抑えになった。スタイル的にはああいう真っすぐ、フォークを投げています」と、大魔神の名前を出した。1000円スーツの船出から、大魔神佐々木クラスのスーパースターへ。福盛の挑戦が始まった。

[2007年12月16日9時18分 紙面から]

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