城島軟式球フリー打撃導入でパワーアップ

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　悲願の世界一へ、進化したジョーを見せる。マリナーズ城島健司捕手（３１）が１２日、長崎・佐世保市で自主トレを公開した。「０８年型の城島健司を自分自身が楽しみにしている。去年より、いろんな意味でパワーアップしたい」と、力強く意気込んだ。

　飽くなき向上心だ。昨季はメジャートップの盗塁阻止率、守備率を記録。だが、打率、本塁打数とも一昨年を下回る打撃成績には「数字を受け止めないといけない」と冷静に話した。この自主トレから、軟式球によるフリー打撃を本格導入した。「下半身の力を伝えないと軟式は飛ばないんです」と、故郷の空に快音を響かせた。

　そんな姿を後輩たちの熱い視線が射抜く。ソフトバンク馬原、横浜寺原ら、かつてのチームメートたちとダッシュに汗を流し「みんなの目があるから、先にやめるわけにはいかない」と、いたずらっぽく笑った。

　今季で３年契約が切れるが、日本球界復帰話は一時封印する。「ないと言えばウソ。でも今、考えているわけじゃない。最終的にはという自分のわがまま、夢ですね」と、頭を占めるのはマリナーズでの優勝だ。その栄冠へ、ジョーが動きだした。【古川真弥】

［2008年1月13日9時19分　紙面から］

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