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井川リリーフ拒否「先発しかできない」

雨の中、大洗海岸をランニングする、自主トレの井川ら(撮影・加藤哉)
雨の中、大洗海岸をランニングする、自主トレの井川ら(撮影・加藤哉)

 ヤンキース井川慶投手(28)が12日、リリーフ転向を示唆したキャッシュマンGMに反論した。生まれ故郷の茨城県大洗町の大洗海岸で自主トレを公開し、今季もあくまで先発1本で勝負する強い意志を示した。この日は小雨、寒風が吹き荒れ、気温4度でも体感気温は氷点下の悪天候で、名門チームでの自分の立場とダブる厳しい環境での練習となった。

 先発で投げたい。ヤ軍キャッシュマンGMのリリーフ転向案を伝え聞いても、井川の意志は揺らがなかった。「中継ぎは日本でも成功しなかったわけですから。なのにメジャーで成功したらメジャーのレベルが疑われてしまう。やっぱり、自分は先発でやるべきだと思う」と言い切った。

 現地時間6日、キャッシュマンGMがニューヨークの地元紙『デイリー・ニューズ』に、今季の中継ぎ候補10~12人の中に井川も含まれていると発言。ブルペン枠6~7人のうち、現時点で確定しているのは抑えリベラら3人。左腕はヘンとライトの2人で、左右のバランスを考えれば、井川がメジャー枠に残れる可能性も広がる。

 メジャー1年目の昨年は2勝3敗で、マイナー落ちも経験した。それでも超有望株チェンバレンの先発転向で、入り込む余地がないとみられるローテーション枠にこだわる。「リリーフをやってもおそらく結果はでない。多分無理です。だったら先発できっちりと過ごした方がいい。そこ(先発)しかできない。(リリーフができるほど)そんなに器用じゃない」。チーム構成の実権を握るGMの発言に臆することなく、堂々と反論した。

 契約上、井川にリリーフを拒む権利はない。現実的にはチーム方針を受け入れざるを得ない立場であるが、中継ぎ転向は自分のメジャー成功を遅らせるにすぎないとの思いが強い。「正直、後半に力を入れたい。前半から全力疾走して落ちるよりは後半に活躍できるように…。移籍の話も付きまとってくるが、とにかく自分の投球ができるよう心掛ける」。マイナーに落ちようが、所属球団が変わろうが関係ない。投球だけでなく性格も不器用といわれようが、今は先発しか見えない。

 1月下旬にも、昨年より2週間以上早いブルペン入り。2月中旬の春季キャンプに備える。先発がベストという自分の考えを信じ、荒波高いメジャー2年目に臨む。【片山善弘】

[2008年1月13日9時20分 紙面から]

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