阪神が一二三慎太外野手(23)に戦力外を通告し、育成選手として再契約する方針であることが1日、分かった。

 東海大相模のエースとして夏の甲子園準優勝に輝き、10年ドラフト2位で入団。だが右肩痛もあって2年目に転向した野手でも結果を出せず、入団5年間で1軍出場が0だった。

 10月25日と26日の甲子園練習では、金本新監督から「持っているものの20%くらいしか出していないんじゃない? 6000CCのエンジンを積んだ車が、まだ40キロくらいしか出していない感じ」と期待を込めた熱血指導を受けたが、同27日に球団から戦力外通告を受けたもようだ。

 この日は鳴尾浜で2軍キャンプに参加。「悔しさがないことはないです。でも金本さんに“トップを早く作れ”と教えていただいたし、それがしっかりできるように来年がスタート(開幕)するまでの目標ができた。しっかり練習して頑張ります」と1年での支配下登録復帰を目標に定めた。