新人左腕のDeNA今永昇太投手(22)が7回3安打1失点で自身3連勝となる3勝目を挙げた。

 直球主体の投球で5回までヤクルト打線を1安打に封じたが、1点リードの6回に連打で一時、同点とされた。それでも8回にロペスの2戦連発となる11号決勝3ランで勝利投手の権利が舞い込んできた。

 安定感ある投球は防御率1・87。要因を問われると「僕は石田さんという左腕のお手本のような方がいる。まさに、教科書。石田先生に習って、いいところを盗んで、背中を追いたい」と5月は3戦3勝で20イニング連続無失点中の先般左腕の名前を挙げた。

 駒大時代の主戦場の思い出の神宮での登板はプロ入り後、この日が初めて。凱旋(がいせん)マウンドを白星で飾り「リードしている場面で球場の雰囲気にのまれないように意識した。ただ、今日は調子がなかなか上がってこなかった。勝ったときこそ反省して次の登板につなげたい」と話した。