日本ハム近藤健介捕手(22)が捕手として、ほろ苦い再スタートを切った。

 この日は「7番捕手」でスタメン出場。公式戦では昨季の最終戦、15年10月5日ロッテ戦(QVCマリン)以来、今季初マスクで先発吉川をリードして5回までは中日打線を1点に抑えた。1-1で迎えた6回は無死一塁の場面で中日荒木に二盗を決められ、続く平田に中前適時打。これが決勝点となり、チームも敗れて捕手本格復帰の初戦を白星で飾れなかった。

 6回はエルナンデスにも二盗を決められた。試合後は「そこ(送球)が課題なので」と、反省した。今季は昨オフに痛めた左膝の影響で、開幕から右翼もしくはDHとして出場したが、打撃不振で5月27日に出場選手登録を抹消された。2軍では捕手練習を本格再開し、14日に1軍復帰していた。

 今季から新任の高橋捕手コーチ兼打撃コーチ補佐は「僕も公式戦で(マスクを)かぶっているのは初めて見た。技術的なものも含めて、心技体の準備が足りなかった。もう少しかなと。ただ、思ったより出来ていた方だと思う。次につなげてくれると信じている」と、今後の成長に期待していた。