首位との直接対決3連勝へ、巨人は3本柱を先発させる。23日からの広島3連戦はマイルズ・マイコラス投手(27)菅野智之投手(26)田口麗斗投手(20)が先発予定。首位と8ゲーム差で、直接対決に負ければ広島にマジックが点灯する。期待する3投手を投入しマジック点灯を阻止する。

 2戦目のマウンドに上がる菅野の言葉は、自然と力が入った。広島戦を想定し、ブルペンで40球。チーム打率2割7分2厘で12球団トップの広島打線についての話しになると目の色を変えた。「意識はしますよ。0点に抑えるという、投手としての役割は変わらない。下位のランナーを上位に回さないことが大事」と語った。

 チームは今季広島との対戦は10勝8敗と勝ち越しているが、ゲーム差は8。直接対決はもう落とせない。先発陣は、それぞれ対策を練っている。初戦に先発するマイコラスは「やるべき事をやる。ベストを尽くすだけ」。3戦目を任される田口は「個人的な名前を挙げるより、相手をしっかり見て。注意するバッターはたくさんいるけど、ランナーをためさせない。そういった投球をできれば」と警戒した。

 3連勝するために手段は選ばない。尾花投手コーチは「投手陣全員でいくしかない。総動員でいく」と明かし、沢村の起用法についても「回またぎは当然ある。残り1カ月だし気持ちを入れて頑張ってもらう」。広島との直接対決に負ければ自力優勝が消滅する。なりふり構わず、広島のマジック点灯を阻止する。