3月に育成契約で再出発した巨人高木京介投手(27)が3軍戦で、15年10月以来、約1年半ぶりの実戦登板を果たした。

 3点リードの8回に登板すると、スタンドからは「京介頑張れー!」の声援で出迎えられた。復帰初球は左打者への内角140キロ直球。見逃しストライクを奪うと、最後は外角低め104キロのカーブで空振り三振に打ち取った。続く左打者は139キロの直球で右飛。3人目にはフルカウントから四球を与え、二盗を許したが、4人目を142キロの直球で空振り三振に抑えた。

 この回限りでベンチへと下がった。復帰初戦は1イニング16球、最速143キロ。無安打無失点の1四球、2奪三振だった。

 「いろんな思いがあったので力が入りましたし、緊張しました。真っすぐを中心に、バッターともそれなりに勝負できたのでよかったと思います。ファンの皆さんが応援してくださいましたし、いろんな方々に支えてもらって、このマウンドに立てた。感謝しかありません」と、久々のマウンドをかみしめた。