<広島1-1阪神>◇12日◇マツダスタジアム

 和田阪神が負けない野球でドローに持ち込んだ。1点を追う7回表に、ノーヒッター・前田健を攻略。マートン、金本の連打から代打桧山がハーフスイングながら、遊撃手の頭上を越すラッキーな同点タイムリーが飛び出した。先発安藤から5人の投手が、粘りの投球で1失点でしのいだ。

 和田豊監督(49)は「今日に限っては、よく追いついた。この時期に勝ちに等しい引き分けはないが、負けないということは最後に大きな意味がある。大きな意味を持たせるためにも、戦っていかないと」と振り返った。今季の引き分け数は早くも「3」。いずれも同点に追いつく展開で、粘り強さを発揮している。