<広島4-2ヤクルト>◇16日◇マツダスタジアム

 広島河内貴哉投手(30)が8年ぶりの勝利を挙げた。7回2死一塁から3番手で登板。1回1/3を完全に抑えた。最速136キロと以前のような球威はなくても、気迫と度胸で立ち向かった。「この勝利は大きい。自分に勝ちがつくとは思っていなかった。うれしいです」と、お立ち台に上がって満面の笑み。左肩を手術して育成選手からはい上がってきた男にとって、周囲への感謝をささげる勝利だった。