<DeNA1-8広島>◇8日◇横浜

 現役最後の試合となった広島の石井琢朗内野手(42)は、横浜(現DeNA)時代に慣れ親しんだ球場で「1番・遊撃」でフル出場した。3打数無安打2四球に終わったが、打席に立つたびに両軍のファンから大歓声が送られた。涙をこらえ切れない場面もあったベテランは「24年間の思いが込み上げてきた」と目を赤く腫らした。

 試合前には大型ビジョンで横浜時代の雄姿が映し出され、同僚だった三浦と金城から花束を受け取った。試合後は右翼席の前まで行き、横浜ファンに感謝の意を示し「本当にいい思い出になった」と神妙だった。