オリックスのブランドン・ディクソン投手(28)は10勝目への挑戦権をかけて5日ロッテ戦(QVCマリン)に登板予定だ。

 QVCマリンで行われた投手練習に参加し、ショートダッシュなどで汗を流した。外国人投手10勝となれば、チームでは06年のトム・デイビー以来となる。「10勝はシーズンが始まる前の1つの目標だったからね。途中でケガしてしまったし難しいかなとも思うけど、今はしっかり投げて抑えることを考えているよ」と闘志を燃やした。

 開幕から動くボールを駆使し、5勝1敗と結果を残していたが、6月5日に「右足内転筋の軽度の肉離れ」で2軍降格。7月10日に復帰も「フォームがばらばらで、自分でもどういう風に投げていたか分からないくらいだよ」と笑うように、5連敗と散々だった。

 そこから下半身を安定させ、フォームを修正。ベース上でボールを動かせるようになった。9月8日に約3カ月ぶりの6勝目を挙げてから3連勝中と好調だ。「微調整ができて、いいパフォーマンスができるようになったよ」と笑顔。王手を掛ければ登板機会が与えられる可能性もある。長身助っ人は金子に次ぐチーム2人目の2桁勝利を狙っている。