昨年のドラフト会議で日本ハムの1位指名を拒否し、浪人することを表明した東海大・菅野智之投手(4年=東海大相模)が7日、神奈川・平塚市内の同大グラウンドで始動した。地元の小学生105人を対象にした学生企画の野球教室に参加し、ランニングなどの軽いメニューもこなした。

 活動拠点はこれまで通り東海大に置く。合宿所にも5日から戻った。昨年11月には海外での武者修行にも関心を示したが、「今のところ海外は考えてません」と、慣れ親しんだ環境を選んだ。同大の「卒業延期制度」に申請予定で、大学に籍を残したまま、年間を通して体育学部の充実したトレーニング施設を利用することが可能になる。

 また、2月の沖縄キャンプ帯同を志願。「シート打撃や紅白戦で投げて、自分にもチームにもプラスになればいい」と話し、公式戦に出場できない実戦不足の解消を目指す。すべては、巨人への入団実現のためだ。「あの決断で良かったと思える1年にしたい」と強い決意で語った。