上原終戦即「メジャー」宣言/日本S
<日本シリーズ:巨人2-3西武>◇第7戦◇9日◇東京ドーム
上原浩治投手(33)が今年4月に取得したFA権を行使し、来季は米大リーグでプレーする意向を固めたことが9日、分かった。日本一を手土産にはできなかったが、入団前に掲げた目標を貫く形で海を渡ることになった。
今シリーズ第1、5戦に先発した上原は、日本最後の試合となった9日の第7戦は、ベンチ入りメンバーから外れた。仲間を必死に応援も惜敗。「紙一重だったが…」と西武ナインを悔しそうに見つめた。
言葉尻をとらえた憶測報道が本意でないため、試合後は「特に何もない」と言葉すくなだった。だが「10年間お世話になった巨人に最後に恩返しといかず申し訳ない。だが、入団前の目標を貫かせてもらう。FA権を行使し来年はメジャーリーグでプレーするつもりです」と決意を固めている。今後について「巨人、日本の他球団でプレーすることは、現時点でないと思う。戻って再び、という考えで通用するほどアメリカ、日本の野球は甘くない」と米国で現役を終える意向を示唆した。
上原は98年、逆指名で巨人に入団。99年にいきなり20勝し、以後エースとして君臨した。1人で投手陣を支える期間が長く、精神面も含めて文字通りチームの大黒柱だった。度重なる下半身の故障も克服し、通算112勝62敗で大一番の登板では無類の勝負強さを発揮した。
巨人でプレーを続けるか、揺れた時期もあった。「巨人で野球をすることはやりがいにあふれ、心身を磨いてくれた。常勝を義務付けられ、失敗はメディアに追及される。勝負欲とタフさを植え付けてくれた。5年も指導して下さった原監督はじめ、仲間、ファンは温かかった」と感謝した。「全盛期より力が落ちたことも分かってる。でも、34歳からでも成長できるはず」と初志貫徹する。今後、FA権行使に必要な書類を提出。ここまで移籍に向けた準備を行っていないため、代理人の選定などを急ピッチで進める。
[2008年11月10日8時58分 紙面から]
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