横浜の新戦力、弥太郎投手(27)が、尾花新体制の下で守護神につなぐセットアッパー候補に浮上した。8日、今キャンプ初めて打撃投手に登板。59球を投げて安打性5本に抑える好調ぶりを見せた。尾花監督は「自滅するタイプではない。走者がいても不安なく投入できる。8回を任せられたら最高だね」と、守護神候補の新外国人クリス・ブーチェック(31=パイレーツ傘下3A)につなぐ最有力候補として絶賛した。

 「防御率を1点減らす」ことを公約に掲げた尾花監督にとって、中継ぎ陣の整備は、先発陣の確立と同様に急務の作業と言える。「腕の振りの軌道がスムーズでないだけ、打者は合わせづらい。もともと制球もいいし、まだまだ良くなるだろう」と、ニヤリと笑みを浮かべた。

 この日の弥太郎はカーブ、スライダー、シュートの精度を確認。「課題はカーブ。理想は三浦さんのようなドロンとした軌道。プロ入り後まだものにしていない球種を完成させたい」と、連日のキャッチボール相手である三浦の縦カーブを目標にした。昨年日本ハムからトレードで移籍してきた男が、チーム編成の狙い通りに、勝利の継投候補に名乗りを上げた。【山内崇章】

 [2010年2月9日8時27分

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