<オープン戦:巨人5-3横浜>◇21日◇東京ドーム

 巨人高橋由伸外野手(34)が2試合連続の本塁打を含む3安打猛打賞と活躍し、26日の開幕へ向けて絶好調をアピールした。昨年9月に腰の手術を受けたが、今オープン戦で29打数14安打で打率4割8分3厘、3本塁打、5打点と復活。「開幕一塁」スタメン出場へ、誰もが納得する結果を出した。

 本来の動き、反応を取り戻した。2回、外角スライダーに崩されることなくバックスクリーンへ先制弾。「気持ちは真っすぐで打ちにいったけど、体が反応してくれた」。20日に続く2試合連続のアーチは、角度も飛距離も文句なしだった。

 2、3打席目ともライナーで中前へはじき返した。16日からの東京ドーム4試合では、11打数9安打で打率8割1分8厘、3本塁打と手がつけられない状態だ。「結果が出過ぎでも悪くても不安になる」ともらすほど、開幕前に最高の仕上がりだ。

 誰もが待っていた復活だ。開幕直前の猛打で、開幕一塁のスタメンにも大きく前進した。原監督は開幕オーダーについて「私の中で迷いはない。ベストの状態の人をスタメンに入れる。その1点しかない」と説明した。いよいよ26日に開幕。高橋は「開幕?

 その1日で終わったら、意味がないからね」とニヤリ笑った。快進撃の視線は、既に開幕戦のさらに先へ向いている。【小松正明】

 [2010年3月22日9時30分

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