<日本ハム11-2オリックス>◇14日◇函館

 ホンマ、ポポポポ~ンやで。オリックス岡田彰布監督(53)は木佐貫の背信投球にあきれるしかなかった。2回1死で稲葉に先制ソロ。何とここから6連打を含む8安打で8失点と試合をつぶした。岡田監督はゲーム中からずっと薄ら笑いだった。

 「立ち直りきけへんねんから。1アウトとった、ハイ、初球、ホームラン、ポーン、な。引きずってしまうんやろな。みんな3球目で勝負やで。そんな早う、お前…。別人やろ」。

 擬音語の「ポーン」を織り交ぜ、木佐貫の突然変異と数珠つなぎの失点ぶりを嘆いた。

 「(2回は打者)10人で26球で終わりよ。な、早いやろ。福岡で言うたばっかり。2試合前のことやん」。

 前カードの11日ソフトバンク戦でも朴賛浩が同様の失点劇を演じ、逆転負け。はるばる来た函館での“VTR再生”にうんざりだった。

 今回、木佐貫には2軍調整させ中10日と十分な期間を与えたが、開幕から5戦未勝利。次回登板について、岡田監督は「まだ考えてへんけど、交流戦はそんなに投手いらんからな」と含みを持たせた。もう27試合を消化したが、9度目のチャンスでも初連勝はならず。阪急を通じて球団史上最も開幕ダッシュに失敗しているチームは再び借金を8とした。【押谷謙爾】