あれっ?

 9位?

 プロ野球のマツダオールスターゲーム2011(7月22~24日)のファン投票の中間発表が13日に始まり、日本ハム斎藤佑樹投手(23)は1762票で、パ・リーグ先発投手部門で9位だった。開幕から1軍入りし2勝を挙げたが、左脇腹痛で2軍調整中。5月8日のソフトバンク戦を最後に1軍登板がないこともあってか、意外な?

 得票となった。中間発表は土、日曜日を除く24日まで行われ、最終結果の発表は30日。佑ちゃんのまくりはあるのか。

 パ・リーグ先発投手部門の9位という順位は、斎藤には意外だったようだ。千葉・鎌ケ谷の球団施設で練習後、中間発表の順位を聞くと「何で自分がこんなに上なんですか?」「うれしいです。率直に」。7位には同じ新人の西武牧田がランクイン。得票数では同じ新人の巨人沢村、早大同期の広島福井にも後れを取ったが、置かれた立場を認識し、謙虚に受け止めた。

 以前から「小さいころからの夢」と話していたオールスター。日本ハムの先発投手からはダルビッシュ、武田勝とともにノミネートされ、夢の舞台に立つ権利は持っている。だが、左脇腹痛で1カ月以上1軍から遠ざかった。「本当にケガをして申し訳ないというか、逆にケガをしているのに1762人の方が投票してくれた。早く復帰した姿を見せたい」。交流戦明けの1軍復帰に向け、新たに気持ちを入れ直した。

 身近な選手の得票数を見て刺激を受けた。ダルビッシュが先発投手部門のトップに立っていることに「それは当然ですよね」。外野手部門では、4番に入って活躍を続ける中田がチームトップの得票数1万4021票で2位。「投票している人も野球を知っている。活躍している選手に入れている」。自身は2戦2勝と幸先よいスタートも故障離脱。勝利に貢献し続けることが得票につながると、あらためて感じている。

 前日12日は、イースタン・リーグのロッテ戦(鎌ケ谷)で先発し、5回で84球を投げた。一夜明けての状態は「普段より(肩や肘の)張りはないです」と説明した。次戦は21日のイースタン・リーグ巨人戦(鎌ケ谷)で先発予定。1軍復帰は24日のリーグ戦再開後になる見込み。離脱前のように中6日の登板とすると、ファン投票締め切りの26日には間に合わない可能性が高い。伸ばすのは得票より投手としての力量。投票してくれるファンに早く1軍で活躍する姿を見せるため、調整を続ける。【木下大輔】