不動の4番、阪神新井貴浩内野手(34)が13日、打倒ダルビッシュに意欲を燃やした。「セ・リーグに点を取られてないんですよね。チームとして何とか止めたい」。意地をかけて、右腕の先発が予想される15日の日本ハム戦に臨む。

 1日の札幌ドームでは4安打完封負け。「去年と全然違った。あれだけ速く感じたのは何年ぶりか…」と脱帽した。だが無抵抗では終わらなかった。4番打者は前回、3打席目にバットを短く持って速球をとらえた(一直)。頭をひねり、食らいつくことで対抗し得ることを示した。

 ダルビッシュは44回連続無失点とモンスター化しているが、阪神打線も4試合連続2ケタ安打中と上り調子。和田打撃コーチは「そういう投手と勝負できる状態になっている。向こうは記録もかかっているし、1点取れば多少動揺があるかも。まず1点」と粘る。

 今日14日の予想は左腕武田勝でこちらも強敵。同コーチはこの4試合「7番DH」だった金本の打順を「まだ分からないが、6番や5番はある」。打順変更も含め、強力日本ハム投手陣に応戦する。【柏原誠】