<オールスターゲーム:全パ4-3全セ>◇第2戦◇23日◇QVCマリン

 あっちこっちで大忙し!?

 阪神平野恵一選手(32)が、「持ち味」を全開で発揮した。2点を追う9回、1死二塁から意表を突いたセーフティーバント。三塁寄りに転がして、一塁へは代名詞のヘッドスライディングだ。惜しくも間に合わずに記録も投ゴロとなったが、貴重な“犠打”になった。

 実は打席に向かう前に、昨季も遊撃手の守備を冷やかされた巨人内海、久保のコンビに「持ち味を見せてください」とプレッシャーをかけられていたという。「展開的に打ちたかったんだけどね」と苦笑い。「(MVPの賞金)300万円を狙ってこい」と真弓監督からハッパをかけられていたが、得意のプレーを披露して沸かせた。

 9番二塁手で先発も、5回からは左翼に。昨年9月9日中日戦(甲子園)以来の守備位置だったが、3度の守備機会もミス無く終えた。「無難に守れたでしょ」。ガッツと器用さと前面に押し出し“らしさ”を見せつけた。