阪神は7月31日、戦線離脱中の城島健司捕手(35)が左膝と右肘の再検査のため、来週中に緊急渡米すると発表した。昨年11月に左膝を手術し、今年5月には腰痛(ぎっくり腰)と右肘痛を発症。鳴尾浜でリハビリに取り組んできたがいまだノースロー状態で、異国の権威の診察を求め、新たな処置を検討することを決めた。再手術の結論が出た場合、今季の復帰は絶望になる。

 中でも昨オフ手術した左膝の回復が思うように進んでいなかった。

 城島

 開幕から(膝裏の保護)パッドが必要で2カ月リハビリしてきたけど、なしでは投げられないし曲げられない。いろんな病院に行って先生から肘もぎっくり腰も膝からきてるという話を聞いた。でも国内で外側半月板を手術した捕手はいない。専門医に意見を聞くことが重要と考えました。

 日本では前例がないため、昨年11月の手術では外側半月板には手を入れていなかった。だがそのためか回復が思わしくなく、目指してきた今夏の復帰も絶望となった。わらをもすがる思いで、メジャー選手らの手術前例がある米国に活路を求めた。

 城島

 膝がパフォーマンスできなければ何の戦力にもならない。打席に立てば走らなきゃいけないし、捕手は守る時に膝が最優先。優先順位は膝だと思う。

 左膝はコロラドで、右肘はレッドソックス松坂大輔が靱帯再建手術を受けたロサンゼルスでヨーカム医師の診断を仰ぐ。そして帰国後、真弓監督らと相談して手術か保存療法かの結論を出す。最悪、膝、肘ともダブル手術の可能性も残っており、来季開幕さえ微妙になるかもしれない。

 城島

 今年中に1日でも早く(復帰したい)という気持ちはある。でも膝が絶対にならないと、最低限のパフォーマンスができない。今シーズンをあきらめたとかはまったくない。

 米国での診断結果に注目が集まる。