西武菊池雄星投手(20)が“脱高校野球スタイル”で3勝目を狙う。先発予定の18日楽天戦に向け「2アウトまでは試合を見ず、着替えや準備に集中します」とプランを披露。前回登板から味方の攻撃をあまり見ないようにしたところ、しっくりきたらしく「スコアは確認しますけど、試合状況で一喜一憂しない。シンプルに自分のやるべきことに集中します」と説明した。ベンチでも声を出し続けた高校時代の熱血スタイルを封印する。

 明確な課題意識がある。登板3試合はいずれもイニング途中降板。「点を取ってもらった後に、スキができてしまう部分があるのかも」と分析。一流投手は試合展開や相手を見ながら投げることができるタイプも多いが、20歳の菊池にはまだ難しい。変に視野を広げるより、目の前の打者に集中しようという考えだ。

 結果を出してローテに残れれば中6日で25日に投げ、さらに中5日で31日に地元盛岡で行われる楽天戦の登板が見えてくる。くしくも相手は同じ。今季の日程が決まった時から目標にしていた故郷凱旋(がいせん)に向け、大事なプロ4戦目になる。【亀山泰宏】