阪神城島健司(35)が2日、手術した左膝のリハビリを鳴尾浜で開始した。8月16日の手術後初めて公の場に出て「今の膝ではプロとして1軍のグラウンドで勝負できない」と手術理由を説明。来年2月1日の春季キャンプ初日にチーム練習に合流ができるように、年明けの自主トレ開始までにリハビリ完了を目指す。

 無造作に伸びた髪が、苦しい胸の内を物語った。城島は8月16日に左膝のクリーニング手術をし、前日1日に抜糸。今季のプレーはもちろんランニングも再開できない現状を説明した。

 「(今季の復帰は)0%ではないと思いますが、お医者さんに怒られるかもしれない。戻りたい気持ちは山々ですが、現実的に11月とかにプレーできるかといえば、難しいと思う。覚悟の上で手術に臨んだので完全に治さないと」

 昨年11月に左膝半月板縫合術を行った。患部を保護する目的で膝裏にパッドをつけてプレー。ただ完全に曲げきれないため、動きが少なくなった膝(しつ)関節内に固いしこりが発生。それが靱帯(じんたい)や筋肉線維に付着して、膝の動きを邪魔した。左膝の影響で右肘痛も併発。シーズン最終盤の復帰を目指し、手術回避の道を探って米国で再診察を受けたが、日本同様に手術を薦められた。

 「今の膝ではプロとして1軍のグラウンドで勝負できない。これはもう事実。そこに戻るためには手術するしかない、単純に」

 クリーニング手術では関節内のしこり、半月板手術時に患部固定のために残していた手術糸を除去した。

 今後の目標は、来年2月1日の春季キャンプ初日に全体メニュー合流。年明けの自主トレ開始までにリハビリ完了を目指す。10月11日までノースローの右肘も、膝の回復状況を見て判断する。

 「上の戦っている選手には何もプラスにならないことで新聞に載ること自体、非常に心が痛いですし、申し訳ない。チームメートは戦っているわけですから」

 「球界の正月」とされる2・1。打って、走って、投げられるジョーになって帰ってくる。【益田一弘】