塁上の“お掃除”はマートン様にお任せ-。阪神マット・マートン外野手(29)は、今後は6番固定で起用される見込みだ。和田打撃コーチが今後の起用法について触れ「どの打順にも適応できる選手。監督がどう考えるかだけど、今の位置にいるとランナーを掃除してくれる」と話した。

 19日広島戦(マツダスタジアム)では、1回に5番ブラゼルの右前打で1点先制。なお2死一、三塁から6番マートンが10号3ランを左翼席にたたき込み、3点を追加した。投手陣が崩れて敗れたものの、序盤に4得点したのはM砲の力によるところが大きい。

 ブラゼルの戦線離脱中は5番でクリーンアップの一角を担っていたが、盟友が1軍復帰した17日広島戦からは6番に座り、クラッチ(勝負強い)ヒッターとしての役割を果たしている。和田コーチは「1番もできるし、バリエーションはあった方がいいけど、どの打順にも適応できる能力は持っている」と続けた。

 チーム状況次第では“定位置”の1番に戻る可能性もある。昨年日本新記録の214安打をマークしたM砲がチャンスメーカーとなれば、得点に結びつく可能性も高くなる。残り29試合。どの打順にも適応できる能力を幅広く活用し、勝利を積み重ねていく。