<中日4-4巨人>◇7日◇ナゴヤドーム

 中日トニ・ブランコ内野手(30)が特大のKO弾を放った。3点リードの5回。1死走者なしで内海の甘く入った137キロ直球をフルスイングでつかまえた。きれいな弧を描いた打球は左翼4階席と5階席の間のコンクリートフェンスを直撃。13号ソロ。電光掲示板に表示された推定飛距離は125メートルだったが、実際には140メートル以上はあろうかという特大弾だ。

 巨人内海はこの回を投げきって降板。致命傷を与えたのは主砲の一撃だった。

 「普段通りスイングできた結果だよ。完璧にボールをとらえることができた」。1回には1死一、二塁から右前にポトリと落ちるヒットを記録。渋いヒットで満塁機を作り、3点先制を演出した。ここ10試合でマルチ安打が5度。長打だけではなく確実性も上がっている。「監督のためにも、チームのためにも優勝したい」。シーズン終盤に、存在感が増している。【桝井聡】