勝負師になれ!

 阪神鶴直人投手(24)は5日、山口投手コーチからポーカーフェース指令を受けた。ブルペン投球中「良い顔も悪い顔もいらん!

 平気な顔して投げろ!」と指摘された。山口コーチは言う。「勝負師の顔になっていないから。悪い球でも良い球でも、短時間で気持ちを処理しないとあかん。『どうや!』とか『ダメだ』とかを見せててはダメ」。

 阪神ならイメージは能見か。表情ひとつ変えず、黙々と腕を振る。そこに野手を乗せる気迫が加われば文句なしだという。「能見は腹立つくらい冷静やけど(笑い)。楽天田中とか日本ハム・ダルビッシュみたいに抑えてほえるなら良い」と山口コーチはエース級の振る舞いを求めた。

 鶴は「大事なことです」とあらためて気を引き締めた。今キャンプは藪投手コーチから投球時のかかとのズレ、左肩の突っ込みについてアドバイスを受け、岩田や榎田のような太ももを目標に課せられている。課題克服に励み、実りの秋となりそうだ。