日本ハム栗山英樹新監督(50)が15日、ベテランに「即実戦指令」を出した。来年2月の沖縄・名護キャンプで実戦調整を多く取り入れる方針を明かした上で、稲葉、金子誠、二岡らベテラン組にも「出られる状態にはしてほしい」と要望を口にした。

 来春のキャンプに向けて「第2クール最初の休み明けには紅白戦をやりたい。(球団には)多めに試合を組んでくださいとお願いしています」と計画の一端を披露した。本来、キャンプ序盤の実戦は、若手のアピールの場としての意味合いが強い。自主的に参加するベテランもいるが、指揮官は実戦での“全員集合”を呼び掛けた。

 今年2月の春季キャンプでは、2月7日の紅白戦を皮切りに実戦が11試合組まれた。来年は試合数増、さらに最初の実戦も日程が早まる可能性もある。「練習は自分でしっかりやってもらって、試合で見ます」。ベテラン、若手を問わず、体調が万全な選手には実戦機会を多く与え、自身の判断材料も増やしていく。

 新監督は「先入観を持たない」と公言し、レギュラー白紙の方針を打ち出している。実戦初日に合わせることが、全選手へ与えられたオフの宿題だ。この日、千葉・鎌ケ谷で行われていた秋季練習を打ち上げた。最後に参加全選手を集め、オフの重要性を説いた。「2月1日に元気な姿で会いましょう」。それぞれ成長した姿で、再会することを楽しみにしている。【木下大輔】