中日の高木守道次期監督(70)が22日、4番を打てる新外国人獲得を球団に要望していることを明かした。名古屋市内のホテルで関係者らを招いて行われた「応援感謝の集い」に出席。「大きいのが打てる選手、4番打者がほしい。球団には調査はしてもらっている」と話した。

 今季、中日のチーム本塁打は低反発球の影響もあって昨季の119本から82本に激減。主砲ブランコも右手人さし指痛の影響があったとはいえ、16本塁打と、もの足りない成績に終わった。森野も10本塁打、和田も12本塁打止まり。セ・リーグトップ、防御率2・46の投手陣なしに、優勝はあり得なかった。

 高木次期監督は、攻撃力アップへの並々ならぬ思いを示した。来季の4番は、ブランコでは荷が重い。現時点では、森野でも和田でもない。ナゴヤドームの広さも、統一球も意に介さない本物の長距離打者を求めている。

 ブランコはこの日、母国ドミニカ共和国に向け、中部国際空港を出発。「来年は全試合に出たい。30本は打ちたい」と話したが、新体制でどんな役割を担うかはまったくの白紙。11月20日まで日本シリーズを戦った中日は、急ぎ補強に乗り出す。【桝井聡】