プロ野球セ、パ両リーグは28日、今季のベストナインを発表し、中日吉見一起投手(27)が6年目で初めてベストナインに選ばれた。中日ではただ1人の受賞で、中日投手では06年川上(ブレーブス傘下)以来、5年ぶり。今季18勝、防御率1・65で投手2冠に輝いたが、また1つ栄誉を手にした。三重県内のオーバーホール先で「このような賞はなかなかとれないのでうれしく思います」と喜びを表現した。

 今季はオフの右肘手術の影響で出遅れたが、終わってみれば18勝3敗。8割5分7厘という勝率がチームへの貢献度を表している。連盟表彰の対象となる最多勝、最優秀防御率に加えて勝率、完封試合(3試合)、無四球試合(3試合)でもリーグトップ。それでも「今年の成績に満足せず、また来年もケガすることなくチームに貢献できるように頑張りたいと思います」と謙虚だった。【桝井聡】