日本ハム栗山英樹新監督(50)に、異分野サポーターの誕生だ。大阪を中心に活動するタレント岩崎なおあき(44)で、同監督のモノマネ第一人者。これまでのキャスター時代のモノマネから、日本ハム監督バージョンで新展開し、身ぶり手ぶりのPR活動を約束した。

 栗山新監督を盛り上げる“新参謀”が名乗りを上げた。タレントで、大阪の劇団パロディフライにも所属する岩崎だ。日本でただ1人、栗山監督のモノマネをする知る人ぞ知る存在。「自分が監督になるわけやないんですけど、うれしかったですね」と栗山応援団に立候補した。

 テレビの人気バラエティー番組「とんねるずのみなさんのおかげでした」のコーナー「細かすぎて伝わらないモノマネ選手権」で、マニアックな人気が急上昇した。09年に「テレビで見ていて、何か引っかかった」とスポーツキャスターだった栗山監督にピンときたという。話す際の特徴ある両手の動作、対話相手との距離の近さなどを研究。全国放送の「とんねるず-」で2度の出演機会に恵まれた。

 来季22年ぶり球界復帰となる日本ハム監督就任に対し、これまでの感謝の思いを込めて御礼行脚も検討中だ。激励も兼ねて来年2月の沖縄・名護キャンプ、札幌ドームでの公式戦視察を計画している。モノマネを“御前披露”すれば、プロ野球で初の指導者となる栗山監督の緊張感、重圧を解きほぐす一服の清涼剤になるかもしれない。

 ちなみに面識はないが、栗山監督は岩崎を認識している。栗山監督の出演番組の忘年会にゲストに招かれ、同監督の都合でニアミスに終わったが、色紙をプレゼントされた。「色紙の裏に『何で(モノマネは)私だったのですか?

 今度ゆっくり教えてください』と書いてあった」という。

 今後、解説者ネタから監督ネタへと移行する予定。全国へ“分身”として新監督をアピールする。「審判に抗議に行ったのに、逆にプレーを解説しちゃうみたいなネタはできる」と青写真はくっきり。栗山監督には「細かすぎて伝わらない」ことはない、応援を陰ながら続けていく。【木下大輔】

 ◆岩崎(いわさき)なおあき

 本名・岩崎直哲。1967年(昭42)10月13日、愛知県生まれ。劇団パロディフライに所属。関西地区を中心にタレント、ラジオパーソナリティー、舞台俳優として活動。91年に第13回ABCお笑い新人グランプリで新人賞。年に一度、単独ライブを開催。テニスのインストラクターの資格を持つ。趣味はスキー、ゴルフ。