11月23日のイベントで左鎖骨を骨折した阪神桧山進次郎外野手(42)が6日、来季開幕戦の出場に意欲を見せた。11月30日に手術も終えて5日に大阪府内の病院を退院。この日は甲子園を訪れて南球団社長に「ご心配をおかけしてすみません」と謝罪し、経過報告などを行った。気になる開幕戦出場について問われると「もちろん!」と笑顔で即答した。

 「プレートを入れた骨がまだくっついていないので年内は左肩が普通に動けるようにすることが先決ですね。肩に響くからまだ走れないけど、足は元気だからトレーニングはできる。右肩ではないからキャッチボールもできますからね」

 大けが以来2週間ぶりの登場は黒のパーカーに白のTシャツ、ジーンズ姿。ギプスなど痛々しい姿ではなく一見、重傷を感じさせない。腕はまだ半分しか挙げられず、それで初めて故障が分かる程度。当面は自宅や鳴尾浜で入念なリハビリに励む。

 「最初が大事だし、この2、3週間をうまくやれれば…。キャンプに合わせるのが一番でしょうけど無理することもない。状態も見ながら(合流の)日にちは設定せずやっていきます」

 照準は2月1日ではなく開幕だ。キャンプは温暖な宜野座(1軍)で張ることも検討中。球団最長となる現役21年目へ、神様がアクシデントを乗り越える。【松井清員】