「投げる哲学者」と称される阪神久保康友投手(31)が脱・理論派宣言?

 9日、大阪市のホテルで行われた契約用具メーカー・ミズノのミーティングに出席。右腕が発注したのは、何と阪神最強助っ人といわれたランディ・バース型の長距離砲バット。投手ではあり得ない選択だが、そのココロは…。

 「どうせバットに当たらないので、何を使っても一緒。それだったら小さいころから憧れていたバースのバットにしようかなって。プロとして失格ですけどね」と舌をペロリ。

 元巨人クロマティのタイプと2本ずつを発注。両タイプとも重量1キロ近くあり、現役選手では例がないほどの重さ。阪神OBということで、来季の試合では「たぶんバースにします」とうれしそうに話した。

 なんともアバウトでミーハーな一面を見せたが、そこはやはり「哲学者」。理由もあった。「重ければ折れにくいし、統一球でも押し込める。バントするにも太くて重い方がいい。それと練習でたくさん振れば体が強くなる。半分ミーハー、半分は体を強くってところですかね」。

 来季も投手陣の中心に期待される今季8勝右腕。意外すぎる相棒が威力を発揮すれば、鬼に金棒だ。