横浜DeNAの中畑清監督(57)が、理想のリーダー像に「オレ」を挙げた。12日、都内でラジオ番組収録後に取材に応じ、チームリーダーについて「やっぱり負けてる時に元気なヤツがいい」と語った。どんなときも先頭に立って声を張り上げ、たとえ連敗しても元気をなくさない。そして劣勢を覆す強い意志、その男のひと言でガラッと空気が変わる。そんなリーダー論を語った同監督は「これってオレのことか?」とおどけたが、まさに今のチームに必要なのは現役時代の“中畑清”かもしれない。

 主将を指名する考えはないという。「選手の中から決まったらいい。ハードな練習から絆が生まれて、必然的に決まってくると思う。それが当然なことですよ」。苦楽をともにする中から、まとめ役が自然に誕生することに期待を込めた。

 戦力不足を認めた上での監督就任。逆境を自覚しているからこそ、中畑監督は「(監督も)その姿勢で臨まないと。現役の時の自分を作り直さないとね」と、“復活”を宣言した。今の情熱だと、“主将兼任監督”という異例の体制を宣言しかねない。そんな気にさせるほど、その目はやる気に満ちていた。