古巣復帰が決まった中日山崎武司内野手(43)が、早くも定位置争いに闘志をみなぎらせた。16日、都内で行われた環境イベントのトークショーに出席。来季の話題に及ぶと「ドラゴンズには16年間在籍してスタッフも知った顔ばかりだけど、懐かしいという感覚よりは、新しいチームという気持ちが強い」と、再スタートを強調した。

 来季の目標については数字ではなく、ライバルの名前を挙げた。「今はブランコの方が上。(開幕までに)どうやって、その差を詰めて追い越すか。まったく、かなわない相手じゃない」と、今季チーム最多の16本塁打を放ったブランコを強く意識した。中日時代の95年から17年連続で開幕スタメン出場を続けており「ガツガツ、ギラギラというよりは、おおらかな気持ちで勝負したい」と、あえて涼しい表情で対決を挑んだ。【為田聡史】