引退まで飛びます、飛びます!

 阪神平野恵一内野手(32)が16日、生涯ヘッドスライディングを誓った。西宮市の兵庫医大病院を訪れ、小児病棟に入院する子どもたちを激励。代名詞のヘッドスライディングについて「現役を続ける限りやりたい。そうでないと(競争を)勝ち抜いていけない」と熱く語った。

 2年連続ベストナインを受賞。子どもたちから秘訣(ひけつ)を問われ「大きな選手に立ち向かっていかないといけない分、神様が人一倍頑張る力をくれている」と表現した。「セーフになりたい、1つでも先の塁を狙いたい気持ちの表れ」。オリックス時代の同僚で親交がある清原和博氏にも勧められているという。

 「危ないからやめろという人もたくさんいる。人工芝の球場が増えた分、危険も増えた。でも恐れずプレーするのがプロです」。06年には打球を追ってフェンスに激突し、大けがも負ったが、平野の覚悟にブレはない。【松井清員】